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ハクチョウ、飛来ピーク 安曇野

水面で羽を休めるハクチョウ=安曇野市の御宝田遊水池で

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 ハクチョウの越冬地として知られる犀川白鳥瑚(安曇野市豊科)と近くの御宝田(ごほうでん)遊水池(同市明科)で、ハクチョウの飛来がピークを迎えた。周辺の清掃などを行っている「アルプス白鳥の会」によると、立春の四日朝、合わせて六百九十八羽が確認された。

 犀川白鳥湖などでは、コハクチョウが毎年秋にシベリアなどから飛来する。今季は昨年十月二十日、同白鳥湖で初飛来を確認。その後、数を増やしてきた。

 特に、一月中旬から飛来数が急増。同会の原とみ子前会長(82)は「先月まで続いた北陸での大雪でエサが不足し、南下してきたのではないか」と話す。

 例年だと、二月中旬からシベリア方面へ帰る「北帰行」が始まるが、群れで上空を飛ぶ「練習」がまだ見られないため、今年はずれ込むと予想していた。

 今冬は全国で鳥インフルエンザの感染が相次ぎ、御宝田遊水池でも昨年十二月、県の簡易検査で一羽から陽性反応が出た。国の確定検査でウイルスは検出されなかったが、同遊水池や犀川白鳥湖の周辺では現在も立ち入り禁止が続いており、見学者は遠くから観察している。

 原前会長は「二十年以上エサやりをして、ハクチョウから元気をもらってきた。一羽残らず元気に旅立ってほしい」と願っていた。

 (川添智史)

 

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