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【ドラニュース】

吉見、直球の握り変えた

2017年2月5日 紙面から

 中日・吉見一起投手(32)がソフトバンク・千賀と同じストレートの握りに挑戦している。見た目はほぼ一緒だが、人さし指は添えるだけにして、中指で強くはじくスタイル。ボールの回転数を上げることが目的で、手応えをつかみつつある。エース復権へ、着々と準備を進めている。

 投手の基本はストレート。これまで2度の最多勝に輝くなど、確固たる地位を築いてきた吉見が、プロ12年目にして直球の握りを変えた。これまでは縫い目に対して人さし指と中指へ均等に力を入れる基本スタイルだったが、新バージョンでは人さし指は添えるだけで、ほぼ中指だけではじくのだという。その心はというと−。

 「その方がボールのスピンが多くなる」。きっかけは、1月に福岡県内でソフトバンク・千賀らと行った合同自主トレ。主宰する鴻江寿治トレーナーがその1年前に千賀へ伝授したのがこの握り。その千賀は昨季、先発陣の中心として12勝3敗と大ブレークした。「千賀のボールがえげつなかった。実際に投げてみて、受けてもらった捕手もこっちの方が良いと言ってくれた」と吉見。キャンプイン後も新たな握りで投げ続ける毎日だ。

 この日は、ブルペンで“千賀ストレート”を中心に74球。これまで2度のブルペンはコーナーには決まるが、「まだボール1個半高い」と語っていた。それも徐々に改善され、低めに集まってきている。「高いのは握りのせいかなと思ったけど、そうでないことが分かった。修正できてきたけど、まだまだ全然。外角低めに50球投げようと思ったら、ミスなく50球投げられるようにと思ってやっています」。背番号19が目指すのは常に究極。これぞ吉見のスタイルだ。

 

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