ホワイトデー用に使うはずだった金額を募金箱に入れる男性社員=東京都港区の共栄火災海上保険で、坂根真理撮影
義理チョコやめて難民支援を--。共栄火災海上保険は、バレンタインデーに職場で女性社員がチョコレートを配る習慣をなくし、その分でアフリカ・マリの難民を支援している。
1993年に「儀礼的なチョコに費やすお金をもっと有意義に使おう」と女性社員が発案。買うのをやめたチョコ代や返礼品代で、これまでに約3500万円が現地の水田作りや医薬品購入に役立てられた。
有志の募金活動に多くの男女が参加し、コミュニケーションの機会が増えた。「社会貢献になる上、義理チョコを準備する煩わしさからも解放された」と、一粒で二度おいしい?【坂根真理】