スマートフォン(スマホ)で撮影された被害者の瞳に、容疑者が映り込んでいた――。徳島県警が逮捕した容疑者のスマホを押収、保存されていた被害者の顔写真1枚を解析し、犯行を裏付ける証拠としていたことが28日までに、県警への取材で分かった。
県警によると、捜査員が昨年9月、被害者の顔写真の瞳に人影や背景が映っていることに気付き、解析を依頼した。鑑識課員が画像編集ソフトを使い、瞳の部分を拡大すると、スマホを構える容疑者の髪形や輪郭などが浮かび上がった。
画像は他の証拠と共に徳島地検に送付された。解析した鑑識課の浪花孝一写真係長(43)は「こうした依頼は初めてだが、事件解決に貢献できてよかった」と話している。〔共同〕