Hololensでの開発で知っておくと便利なこと
Hololensのハンズオンセミナーで得たちょっと便利なことを整理します。Hololensでの開発で知っておくといいなと思った内容を自分の備忘録もかねて。
情報源
2/4(土)開催「Osaka HoloLens Meetup vol.1」
環境
今回記載している内容については以下の環境での話になります。
- Visual Studio 2015 Community Edition update 3
- Unity 5.5.0P2 Personal
- HoloToolkit-Unity-1.5.5.0
覚えておくと便利なこと
実装/環境周り
実際の開発や動かしていた時に参考になる情報。
Unity関連
UnityでHololensアプリケーションを開発するときのちょっとしたTips。
- Hololensのスイートスポットは大体2m付近。
- Unityでの1Scaleは現実世界での1m相当。
- HololensToolkit-Unity使うとHololensのアプリケーションを作るのは相当簡単になる。ただし、そこそこ変更頻度が高いので過去の記事は情報が古くて使えない場合がある。
Hololensの空間情報
Hololensを利用している際の空間情報の管理についてのTips。
- Hololensでの空間情報は接続する無線LANの環境毎に記録される(SSID単位)
- 例えば自宅と職場で別のSSIDでの接続でHololensを利用しているとそれぞれ別の空間情報として持っている。このため、自宅で開きっぱなしのウィンドウは自宅の空間には存在するなどしてる。
- 逆言えばデザリングでつないでいるとどこでも空間情報としては同一のものがつかわれる?
- 空間情報はメニューを開き「Settings」-「System」-「Spaces」で確認できる。
・なんとなく画面のオブジェクトがずれていると感じるときは空間情報をいったん削除して再作成すると直る場合がある。削除方法は上記画面で消したい空間情報をタップすると削除可能
Visual Studioを使った開発
HololensのアプリケーションをUnityとVisual Studioで開発する際のTips。
実際のHololensの開発ではUnity<-->Visual Studioの相互開発になる。この時Visual Studioのソリューションファイルは複数できるので、取扱い注意。区別する方法は以下のとおり。
Unity用ソリューションファイル
Unityで追加したC#などのソースコードを修正する際に利用されるVisual Studioソリューションで、このソリューションを開いた場合は、展開先が「Unityにアタッチ」となっている。
UWP用のVisual Studioソリューション
UnityのBuildによって出力されるUWP用のソリューションファイルでこの場合は、展開先が「Device」などになる。
Hololensでの動きを共有したいなど
Hololensの感動を共有しようと思っても基本Hololensは1人用でかぶった人以外は全く蚊帳の外になります。なおハンズオンでも当人たちはHololensでいろいろ見えているので楽しんでましたが、それを見てる人たちはいい大人がなにか動き回ってるという状況にしか見えない異様な光景が展開されます。このようなときはDevice Portalが利用可能。有線接続ではありますが、Hololensの各種情報をPC側から確認できるようになり、MR状態のLiveViewなどもPCから見れるのでこれを利用して間接的にMRの体験が可能になります。ポータルに接続すると以下のようなサイトが表示されます。
設定が少し必要ですが以下の手順で実施可能。
Hololensでの設定
Device Portalを有効にする。
Hololensのメニューを開き「Setting」-「UPDATE&SECURITY」開き「For Developers」を選択
。一番下のほうに「Device Potal」についての設定があるのでそこをオンにします。
PC側での操作
1.HololensをUSBケーブルで接続する。
2.ブラウザから「127.0.0.1:10080」にアクセスする。
3.PINとユーザ名、パスワードの設定を行う(初回のみ)
4.ユーザ名、パスワードを入力しポータルにログインする。
PINについてはアクセスと同時にHololens側にPINが表示されるのでその値を入力します。2回目以降はユーザとパスの入力のみでログインできます。このサイトからはHololens内のデータの参照や、Live Viewや動画の撮影、アプリのデプロイなどが実施可能。