
安倍首相とマティス国防長官が会談、日米安保どう言及?
午後2時前、アメリカ軍・横田基地に降り立ったのは、トランプ大統領の信頼も厚いジェームズ・マティス国防長官です。横田基地でヘリに乗りかえ、その後都心へ。夕方、安倍総理との会談に臨みました。
「マティス長官の誕生を歓迎したい」(安倍晋三首相)
会談冒頭からマティス氏はいきなり本題に触れました。
「日米が共に北朝鮮の挑発や、さまざまな問題に直面する中で、今日においても日米安保条約第5条は本当に重要だということを、とにかく明確にしたい」(マティス国防長官)
日米安保条約第5条。アメリカによる日本の防衛義務を定めたものです。マティス氏は、この第5条が中国による挑発行為が続く尖閣諸島にも適用されると明言しました。
軍歴44年の実績と歯に衣着せぬ物言いから「狂犬」とも呼ばれるマティス氏。会談では穏やかな表情も見せました。
「勉強ができるだけでなく、勇猛果敢なタイプの軍人として知られ、信頼されてきた人」(軍事アナリスト・小川和久静岡県立大特任教授)
来日に先立ち韓国を訪問したマティス氏。就任後初の外遊先に日本と韓国を選んだのは本人の強い意向だということで、背景には中国や北朝鮮への強い警戒感があります。
また・・・
「我々は日本、ドイツ、韓国、サウジアラビアなどを守っている。しかし彼らは払うべきものを払っていない」(トランプ大統領・去年9月)
選挙中からアメリカ軍の駐留経費の負担増額を訴えてきたトランプ大統領。今回の外遊にはこうした同盟軽視ともとれる発言への懸念を払拭する狙いもあるとみられています。
注目の駐留経費の問題については・・・
「(Q.駐留経費を巡り意見交換は?)議論はありませんでした」(岸田文雄外相)
駐留経費をめぐる話は出なかったということですが、安倍総理は、「日本も防衛力を強化し役割を果たす」と述べました。また、普天間基地の移設先については、辺野古が唯一の解決策であることを確認したということです。
「来日は日米安保、その防衛に肩を並べ、あたっていく姿勢を示すためです」(マティス国防長官)
マティス氏の今回の来日で、日米関係の先行きを不安視する声はいったん和らぐことになりそうです。(03日23:35)















































































