安倍晋三首相はマティス米国防長官と3日に会談する。中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島について、日米安全保障条約の適用対象に含まれるとの認識を確認する方向だ。条約第5条は米国の対日防衛義務を定めている。会談では、トランプ新政権の下でも同盟強化を目指す日米の姿勢は変わらないことをアピールし、海洋活動を活発化させる中国をけん制する構えだ。
首相がトランプ政権の閣僚と直接会うのは初めて。会談は約1時間の予定で、外国閣僚の表敬としては異例の長さとなる。マティス氏を「トランプ大統領の代理人」と位置付けているためで、3日夜には稲田朋美防衛相主催の夕食会も開く。