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【マッド・ドッグ来日】
稲田-マティス会談の主役はやはり「中国」だった…日本望む模範解答を連発したが、あの人はどうなのか?
トランプ米政権発足後初となる稲田朋美防衛相とマティス国防長官の会談では、中国が主役となった。4日の会談やその後の共同記者会見で、両氏は東・南シナ海で強引な海洋進出を進める「中国」に繰り返し言及。両海域での日米連携の強化も確認した。アジア太平洋地域の安全保障に関与し続ける米国の意志を改めて表明した形だが、やはり気にかかるのは「あの人」の存在だ。
「南シナ海で中国は信頼を踏みにじった」「中国はますます対立的な行動を示している」
4日の共同記者会見で、マティス氏は中国を非難する言葉を並べた。南シナ海をめぐり「現段階で軍事的な作戦は必要ない」とも述べたが、「公海上で演習もやる。米艦船の航行もやる」と強調。オバマ前政権が着手した、米艦船を同海域に航行させる「航行の自由」作戦を継続させる姿勢を示した。
これに対し、稲田氏も東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の軍を強化する能力構築支援を加速させる考えを表明。日米が一致して中国に当たる姿勢をアピールした。
マティス氏は中国の急速な台頭により、地域のパワーバランスが激変する懸念も口にした。