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コウノトリ、産卵期待 越前市

雄の「みほとくん」(左)に寄り添う雌の「ゆきちゃん」=越前市菖蒲谷町で

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 越前市白山地区の野外で昨春から巣を作り、カップルで仲むつまじい姿を見せながら、十一月中旬から県外に移動した国の特別天然記念物コウノトリ「みほとくん」(雄三歳)が三日、「ゆきちゃん」(雌五歳)が待つ白山に戻ってきた。カップルの復活に住民や関係者らは喜び、県内の野外自然繁殖では五十一年ぶりの産卵と、五十三年ぶりのひな誕生に期待を寄せる。

 コウノトリと共生する環境づくりに励む住民団体「水辺と生き物を守る農家と市民の会」の恒本明勇(あきお)会長(69)が三日午後一時五十分ごろ、菖蒲谷町のコウノトリ飼育ケージの上に載っている二羽の巣で、ゆきちゃんと見つめ合う一羽を発見。県の足環の確認で、みほとくんと分かった。

 県などによると、コウノトリは産卵しない場合はカップルを解消する例もある。昨春は交尾が確認されながらも産卵がなく、関係者にはみほとくんの移動はカップル解消の恐れがあるとの声もあった。

 白山公民館長でコウノトリ見守り隊長の加藤信之さん(69)は「二羽が静かに暮らしていけるように、見守り隊の活動が、さらに大事になってくる」と意気込む。

 (山内道朗)

 

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