THAAD:韓米国防長官、「7-9月配備」を再確認

 韓民求(ハン・ミング)韓国国防部(省に相当)長官とジェームズ・マティス米国防長官が3日、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を年内に在韓米軍に配備・運用する方針を再確認した。国防部によると、これは2人が同日、ソウル市竜山区の国防部庁舎で、米トランプ政権発足後初の国防長官会談を行い、合意したものだ。

 マティス長官は「北朝鮮の脅迫的表現や安定を害する行動により、我々は韓国国民と、韓国国民と共にする我が国の兵力の保護のため、非常に効果的なミサイル防衛システムであるTHAAD配備などの防衛措置を取る」と述べた。韓国政府当局者は「THAAD配備決定はオバマ政権下でなされたが、トランプ政権もこれを継承することが確認できた」と言った。これにより、韓米は従来の計画通り7月から9月までにTHAADを配備するため、関連手続きに拍車をかけるものと見られる。

 マティス長官はまた、北朝鮮の核・ミサイルの脅威について、「同盟国を守るため拡張抑止力保障を維持するという米国の約束は、甲鉄板(ironclad)のようにしっかりしている」「同盟国に対する攻撃は絶対に撃退されるものであり、どんな核兵器の使用に対しても効果的かつ圧倒的に対応するだろう」と言った。

 会談に同席した国防部関係者は「両国は北朝鮮が(3月から始まる)韓米合同軍事演習『キーリゾルブ』を機に挑発行為をしてくる可能性に留意し、北朝鮮の挑発抑制のため、強化されたキーリゾルブや野外機動訓練『フォールイーグル』を実施する必要性で共感した」と述べた。これにより、今年の訓練には空母船団やB-1B戦略爆撃機などの米国の戦略兵器が大規模に展開される可能性が高まった。

 国防部は「マティス長官はドナルド・トランプ米大統領が大統領候補だったころから言及してきた在韓米軍防衛費分担金引き上げ問題について、今回の会談では言及しなかった」としている。

 国防部当局者は「マティス長官就任直後に行われた会談なので、具体的な懸案は話し合われなかった。トランプ時代にも強力な対韓防衛公約と韓米同盟が一枚岩であることを再確認したことに意味がある」と述べた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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