【ロサンゼルス長野宏美】米女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(41)は2日、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に寄稿し、難民や中東・アフリカのイスラム圏7カ国からの入国を一時禁止する大統領令を批判した。
ジョリーさんは「難民はテロリストからほど遠く、しばしばテロの被害者になる」と述べ、「恐怖ではなく、事実に基づき反応すべきだ」と強調。これまでも「米政府の厳しい調査を受けずに難民が入国している事実はない」と指摘した。
ジョリーさんは6人(うち3人は養子)の子供の母として米国の子供たちのみならず難民の子供たちの安全を望み、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使として難民キャンプを訪れてきたと強調。「私たちはあらゆる信仰や背景を持つ人々と手を携え、同じ脅威と戦い、安全を求めなければならない」と訴えた。