井上怜
2017年2月4日05時14分
高齢者が振り込め詐欺の被害に遭うのを防ごうと、福岡ひびき信用金庫(本店・北九州市)は3月から、70歳以上の一部顧客を対象に、キャッシュカードを使った現金自動出入機(ATM)での振り込みを制限する試みを始める。
高齢者に窓口を使ってもらい、職員らが詐欺に気づきやすくする狙いで、九州では初めての取り組み。先行する愛知県の金融機関では被害の防止につながっているという。
振り込め詐欺の代表的な手口が還付金詐欺。電話で市役所職員などをかたって「税金や社会保険料の払い戻しがある」とだまし、還付を受ける手続きと信じさせてATMの操作方法を指示し現金を振り込ませる。警察庁が2日に発表した統計では、全国の昨年1年間の被害は3682件で、前年より1306件増えた。
福岡県警の説明では、高齢者を…
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朝日新聞社会部