このところ、ひどい差別にあったときと同じ感情を体験している。イスラム7か国の国民に関するトランプ大統領令がきっかけだ。さらには、それを「国際法上は問題がない」とだけ書いた学者のツイートを読んでから、苦痛がひどくなっている。
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思えば、在日コリアンはずいぶん日本の司法に苦しめられてきた。差別撤廃を求めて争われた訴訟では、判決はいつも冷酷だったよ。いや、直観的な法の解釈通りの判決が出ればまだ納得できるのだけど、ナゾの理屈を新たに編み出して差別政策を正当化するような判決もめずらしくなかったりしてさ。
そういう判決の一つ一つが、いまでも心のどこかに突き刺さってるんだよね。自分が当事者となった訴訟ではないけれども、自分のことのように傷ついている。ひどい差別政策を見聞きすると、そういう傷がうずくんだよ。差別を支えてきたこの国の法システム全体への怨嗟が胸の奥にわき上がってくる。