米国のマティス国防長官は2日「トランプ政権は北朝鮮の核の脅威を安全保障政策における最優先の課題としていくだろう」と発言した。就任後、最初の海外訪問先として韓国を訪れたマティス氏はこの日、韓国大統領府で金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長と会談し、米国の抑止力と韓国防衛の確固たる約束を改めて確認した上で、上記のように述べたと、大統領府が発表した。
大統領府はさらに「米国の最新鋭地上配備型迎撃システム『高高度防衛ミサイル(THAAD)』の韓国配備を計画通り推進し、北朝鮮のさらなる脅威に対応するため緊密に連携することで一致した」とも伝えた。ロイター通信など外信によると、専用機で京畿道烏山の米軍基地に到着したマティス氏は、機内で同行する記者団に「THAADについては必ず話をする」と明言していたという。
マティス氏は直後に行われた黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相との会談で「トランプ大統領は私に『米国政府が韓米同盟を非常に重要視していることを韓国に伝えてほしい』と言った」「米国の新政権は厚い信頼に基づく韓米関係を継承し、これを一層強化させる考えだ。私が防衛長官である間は、韓米同盟がさらに強固なものになることを約束する」などとも述べた。
黄首相が「制裁と圧力を強化し(核兵器とミサイル開発に没頭する)北朝鮮の戦略的な計算を見直させねばならない」と指摘すると、マティス氏は「韓国に来る前、トランプ大統領とも同じような話をした」「誰も韓米両国を仲たがいさせることはできず、米国は常に韓国と共にある」と応じた。
米国防長官の就任後、最初の訪問先に韓国が含まれるのは、1997年のコーエン国防長官以来のことだ。これまで米国防長官による就任後最初の訪問先はほとんどが中東か欧州だった。
マティス氏は韓国に到着する直前、記者団に「北太平洋地域の強力な二つの同盟国に関心を傾けるのは、トランプ政権にとっての最優先事項だ」「韓米同盟、米日同盟は米国にとって代表的な長く続く同盟だ」などとも語った。