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【ドラニュース】

柳、プロのゾーン適応

2017年2月3日 紙面から

迫力あるフォームでブルペンで投げ込む柳=北谷球場で(小沢徹撮影)

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 中日ドラフト1位の柳裕也投手(22)=明大=が2日、森監督から課された“小テスト”に合格した。2日連続のブルペンでは直球を主体に61球。早くも審判員を後ろにつけ、打者役が立つ本格投球だ。順調にいけば、第2クール初日の7日に、フリー打撃に登板する。

 新監督でも指導者経験は豊富。その瞬間を森監督は見逃さなかった。ブルペンではドラ1柳が熱い投球を続けていた。途中からは自分たちの目慣らしとコンディションつくりのために各キャンプ地を巡回している審判員が立った。27球を投げ終えたところで、森監督はチームスタッフに声をかけ、打席に立たせた。

 「どうせ投げるのなら、(打席に)立たせた方が審判のストライク、ボールが分かりやすい。審判にも『厳しく見てくれ』と言ったよ。最初に厳しく見てもらった方が、(プロのストライクゾーンを)分かるだろう」

 指揮官は狙いを説明した。ルール上は同じでも体感ゾーンが違う。「プロの方がストライクゾーンが狭い」は球界の定説だ。有望な新人投手の前に最初に立ちはだかる壁でもある。ならば今のうちに知っておけ−。いわば森監督が課した小テストに、柳は見事に合格した。

 「昨日(1日)、力が入ったので自分の形で投げられなかった。自分の真っすぐを投げられるようにした。昨日よりはいい球が投げられてよかった」

 前日の力みを1日で修正。仮想右打者に2球、続けて左打者に32球を投げた。打者役を立たせて以降、審判の右手は何度も挙がった。プロのストライクゾーンを確認できた柳も充実感をにじませる。

 

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