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子だくさんナースの健康ブログ

健康メモ的ブログです。家族の健康を守るため、日々健康情報を収集しております。

インフルエンザの時に頭痛薬を飲んではいけない?ウソみたいなホントの話。

インフルエンザ アスピリン カロナール ポンタール バファリン

 

こんにちは~うさぎです。

今回もインフルエンザの話。

 

 

前回の記事で、

今年のインフルエンザは、例年のインフルとは違い、

 

高熱が出ない!(こともあるよ)

 

というのをお伝えしました。

対策法はこちら↓

 

www.100made.info

 

 

 

そして昨日、とうとう出てしまった!

 

36.4度でインフルエンザ陽性!

 

なんのこっちゃ。。

高齢者はインフルエンザにおける発熱は低めであるというのは一般的な知識なんですが、今回の患者さんは30代女性。

 

今年は発熱のない方もインフルエンザに十分に注意して下さいね。

 

 

前おきが長くなりましたが本題です。

インフルエンザにかかり、高熱が出た場合に解熱剤を飲むと思うんですが、処方される薬のほとんどが

 

カロナール(成分名 アセトアミノフェン)

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という薬です。これ以外はほとんど出ません。なぜなら危険をはらむから(らしい)。

薬のことは薬剤師をしてるだんなが少々詳しいので聞いてみました。

 

 

 

うさぎ「インフルエンザにかかった時の解熱剤ってほとんどがカロナールだよね?」

 

 

薬「そう、ロキソニンとかも飲めるんだけど、安全性が高いのはカロナールだね。」

(ちなみに小児はロキソニンは飲めません)

 

 

うさぎ「じゃあ、市販薬は大丈夫?頭痛薬とか生理痛の痛み止めとか。」

 

 

薬「そうだね、インフルエンザの時は飲まない方がいいね。」

 

 

うさぎ「うそー?なんで?」

 

 

薬「危険が多いから。薬局で詳細を聞くといいけど、売ってる人がそこまで知ってるかなー?個々の知識レベルが違うからね。」

 

 

うさぎ「そんな感じなの?」

 

 

薬「医療者で知らない人も多いよ。資格者だからって詳しいとは限りません。カロナールが無難です、で通っています。」

 

 

うさぎ「じゃあ一般の人は薬を選ぶ時、どうすりゃいいのさ、あんた一応薬剤師だろ。」

 

 

薬「はあ。それじゃ、インフルエンザで飲めない代表的な薬を挙げていきますね。」

 

 

インフルエンザの時に飲めない解熱剤、痛み止めその1

 

 

 

 

ポンタール(成分名 メフェナム酸)

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⇒処方せんで出る薬。市販はされていない。インフルエンザにかかった時にその上の危険ステージ、インフルエンザ脳症になる可能性がある。つまりインフルが重症化しやすい。インフルエンザの時は飲んではいけない。

 

 

 

ボルタレン(成分名 ジクロフェナクナトリウム)

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⇒処方せんで出る薬。飲み薬は市販はされていない(湿布薬は市販されている)。ポンタール同様、インフルエンザが重症化しやすい。インフルエンザ脳症への移行と重症化の原因薬剤としてほぼ確定している。インフルエンザの時は飲んではいけない。

 

 

 

※インフルエンザ脳症・脳炎とは・・・インフルエンザにかかった幼児(~5才)に、けいれん・意識障害・異常行動など症状がみられ、さらに、血管が詰まったり、多臓器不全になったりするもの。日本では年間100~300人?がかかっている。死亡率は約30%。

 

 

うさぎ「なんだ、インフルエンザ脳症は子供の病気なんだね。」

 

 

薬「そうだね。ただし、小学生以上も注意が必要。一般的には大人もインフル時には飲ませないことになっている。症例が少なく、大人がインフルエンザ脳症にならないとは確定してないんですよ。わざわざ危険を侵す必要ないからね。カロナールで良いです。」

 

薬「恐いのは、以前病院で本人または家族がもらった解熱薬・痛み止めをインフルエンザの時に飲んでしまうこと。これは私たち医療者にも防げません。」

 

 


インフルエンザの時に飲めない解熱剤、痛み止めその2

 

 

アスピリン

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⇒処方せん薬や市販でも売っている薬。かつては痛み止め、頭痛薬のトップシェアだったが、副作用が多く、市販品も多くはないが、総合感冒薬に含まれていることがある。インフルエンザや水ぼうそうなどの時にアスピリンを飲むとライ症候群になりやすいというデータがある。インフルエンザの時は飲んではいけない。

 

 

 

エテンザミド

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⇒処方せんではほとんど出ない。市販の頭痛薬などに配合されている。アスピリン同様、ライ症候群になりやすいというデータがある。インフルエンザの時は飲んではいけない。

 

 

※ライ症候群・・・インフルエンザや水ぼうそうにかかった10代の子供が、解熱剤を服用することで急性脳症、肝臓の脂肪浸潤を起こすとされる重篤な病気。原因がはっきりしていない。死亡率も約30%とされる。

 

 

 

うさぎ「ライ症候群も子供の病気なんだね。」

 

 

薬「そう。アスピリンとエテンザミドは多くの市販薬に配合されてるから注意が必要です。」

 

 

うさぎ「薬の成分表を良くみてから使わないとね。」

 

 

薬「いやいや、違います。インフルエンザとわかった時には市販薬の解熱剤・頭痛薬は使用しないこと。そんなリスクおわなくていいでしょ。もし間違えたらどうするの?インフルエンザにかかったときに、病院・薬局でもらった薬だけを飲んで下さい。

 

 

うさぎ「ラジャ!!」

 

 

うさぎ「とはいえ、病院・薬局でもらった薬を飲み切ってしまったり、病院に行けない人もいるし、普段から頭痛薬を飲んでる人もいるでしょうが、ちゃんとした説明必要だよ!あんた薬剤師だろ!」

 

 

薬「ラジャ!!!」

 

 

 

インフルエンザの時に解熱剤として使える市販薬

  

 

インフルエンザの時に飲めるおもな成分はアセトアミノフェンとロキソプロフェンです。以下代表薬を載せておきます。

 

 

小児用バファリン(成分はアセトアミノフェン)

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小児用バファリンCII|子供(子ども)用バファリン|ライオン株式会社

 

 

 

タイレノール(成分はアセトアミノフェン)

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TYLENOL タイレノール® いつでも(空腹時でも)のめて効く頭痛薬、タイレノール®。

 

 

 

ロキソニンS(成分はロキソプロフェン)

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ロキソニンS(詳細)|第一三共ヘルスケア



 

 

以上、急いで書いたので誤字などあるかもです。すみません。

 

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ではまた次回!