東海 NEWS WEB

ニュース詳細
タリウム 中毒症状観察したい

02月02日 19時03分

タリウム 中毒症状観察したい

3003032171_20170202192248.mp4

名古屋市で知り合いの女性を殺害したほか、仙台市で同級生2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとした罪などに問われている元女子大学生の裁判で検察は「被告はタリウムの中毒症状を観察したいという興味を持ち、相手が死亡しても構わないと考えて飲ませた」と指摘しました。
21歳の元女子大学生は名古屋市の自宅アパートで知り合いの77歳の女性を殺害したほか、16歳だった平成24年、仙台市で高校の同じクラスの男子生徒や中学時代の同級生の女子生徒に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとしたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われています。
名古屋地方裁判所で開かれた2日の裁判で、検察はタリウム混入の事件について、「被告は事件の前、毒性のある硫酸銅を妹らになめさせていて、タリウムの中毒症状を観察したいという興味を持ち、インターネットで致死量を調べて同級生にタリウムに飲ませた。相手が死亡しても実験結果として受け入れ、構わないと考えていた」と指摘しました。
その上で、「同級生に『転校するのでどうしても会いたい』と、うそのメールを送って会ったほか、事件の発覚を恐れ、逃走資金や警察官に対する目つぶし用の劇物を用意し、計画性があった」と説明しました。
一方、弁護側は「被告は精神発達上の障害から相手が死亡する可能性については考えられなかった」と述べ、殺意を否認した上で、責任能力はなかったと改めて主張しました。

東海のニュース

新着ニュース

このページの先頭へ