今をさかのぼること約1カ月前。2016年12月25日、筆者は沖縄に降り立ちました。沖縄県内でMVNOサービス「UQ mobile」を契約するために。
ここで「なぜ沖縄?」と思った人も少なくないでしょう。突然ですが、UQ mobileに関するニュースリリースの本文冒頭を読んでみましょう。
UQコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野坂 章雄)およびUQモバイル沖縄株式会社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:上地 球二)は〜(以下略)
UQ mobileはUQコミュニケーションズが提供するMVNOサービスという印象が強いと思います。しかし、沖縄県では「UQモバイル沖縄」という別会社がUQ mobileを提供しています。要するに、沖縄県内でUQ mobileを契約すると、他の46都道府県とは違う会社と契約を締結することになるのです。
「au回線を使ったMVNOサービスを契約しないとなぁ」と思っていた筆者は、どうせなら「メジャーでもちょっと違ったサービスを」ということで沖縄に出向いてUQ mobileを契約することにしたのです。
UQモバイル沖縄はUQコミュニケーションズの子会社……ではなく、沖縄セルラー電話の子会社です。沖縄セルラー電話は、沖縄県内でauブランドの通信事業を提供している会社で、KDDIの子会社です。UQコミュニケーションズも(米国会計基準では)KDDIの子会社なので、UQコミュニケーションズから見て、UQモバイル沖縄は「おいっ子」あるいは「めいっ子」ということになります。
契約は、「UQスポット スポットサンエーしおざきシティ」(沖縄県糸満市)で行いました。沖縄県内で初めてのUQスポットです。
沖縄県内のUQスポットでは、UQモバイル沖縄のロゴ入りオリジナルショッパーを用意しています。ロゴの下部には「OKINAWA CELLULAR GROUP(沖縄セルラーグループ)」の文字も入っています。おそらく、沖縄セルラー電話のグループ企業の通信サービスだと示すためだと思われます。
UQモバイル沖縄が提供する料金プランやセット販売端末のラインアップは、UQコミュニケーションズと全く同一です。SIM(UIM)カードも、UQ mobile用の「UQ mobile Multi IC Card 01」で変わり映えしません。
では、どこに違いが現れるのか。それは契約書面にあります。他の46都道府県では「UQコミュニケーションズ株式会社」となっている部分が、「UQモバイル沖縄株式会社」となるのです。
……ということで、他の46都道府県におけるUQ mobileとの違いは契約会社だけ。通信速度の傾向も含めて、サービス面ではUQコミュニケーションズのUQ mobileと全く同じです。
「人とは“ちょっとだけ”違うUQ mobileがほしい!」という人は、ぜひ沖縄旅行のついでに契約してみましょう。
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