伊藤嘉孝
2017年2月3日10時32分
トランプ米大統領が大統領令で、中東・アフリカの7カ国の国民や難民の入国を禁止した影響で、日本航空が、米国へ向かおうとした対象者の搭乗を断ったケースが2件あったことが3日、同社への取材でわかった。日本発の便で搭乗不可が明らかになったのは初めて。
日航によると、1件目は1月30日。対象国のパスポートを持つ客が海外の空港から日本を経由して米国へ向かおうとしたため、海外空港のスタッフが事情を説明し、搭乗を諦めてもらった。2件目は翌31日。成田空港から米国行きに乗ろうとした対象国の客に対し、日航のスタッフが事情を伝え、搭乗を断った。いずれも本人が納得し、トラブルにはならなかったという。
全日空は2月3日朝の時点で搭乗を断ったケースはないとしている。国土交通省によると、日本発米国行きの便を運航する海外の航空全8社でも、搭乗不可の事案は報告されていない。(伊藤嘉孝)
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朝日新聞国際報道部