トランプ大統領報道でNYタイムズ電子版好調

トランプ大統領報道でNYタイムズ電子版好調
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アメリカのトランプ大統領から記事が批判的すぎるとして「廃刊にすべきだ」などと批判された有力紙のニューヨーク・タイムズは2日の決算発表で、大統領選挙後に読者が急増していることを明らかにし、トランプ大統領にまつわる報道が読者から支持されているためだという見方を示しました。
アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは2日、去年12月までの3か月間の決算を発表し、この間、有料の電子版の記事の購読者数が27万6000人増えたことを明らかにしました。

これは2011年に電子版の配信を始めてから最も多い数だということで、去年11月の大統領選挙を挟み、トランプ大統領に関する記事が注目を集めたことが背景にあると見られます。

ニューヨーク・タイムズは、伝統的にリベラルな論調で知られ、排他的な言動を繰り返すトランプ大統領への批判を展開していますが、これに不満を持つトランプ大統領は先月29日、ニューヨーク・タイムズを「にせのニュースで倒産しそうだ。廃刊にすべきだ」と強く批判していました。

これについて、ニューヨーク・タイムズのトンプソンCEOは出演したニュース番組で、「アメリカ大統領でさえ、にせのニュースに取り込まれ、間違った事実を言っている。われわれは成長し、読者を増やしている」と反論し、読者の増加は、トランプ大統領にまつわる報道が支持されているためだという見方を示しました。