仮装をした芸妓らが踊りやダンスなどを披露した「節分お化髪祭り」=名古屋市中区の「河文」で2017年2月2日午後6時45分、兵藤公治撮影
仮装で厄を払え--。名古屋市中区丸の内2の料亭「河文」で2日、鬼を追い払う「節分お化髪(ばけ)祭り」が開催された。
江戸時代から戦前のころまで、節分に厄よけのために仮装する風習が全国にあったという。その後も京都祇園や金沢などの花街で続いていたが、名古屋の芸舞妓(げいまいこ)でつくる「名妓(ぎ)連組合」が、4年前に名古屋でも復活させた。
普段は着物姿の芸妓や舞妓ら十数人がこの日、広間の舞台で、電飾の光る衣装でピンク・レディーの「UFO」を歌ったり、殿様姿で「恋ダンス」を踊ったりした。約60人の観客から大きな手拍子が起き、おひねりが飛び交うなどした。
観客席から「恋ダンス」に飛び入り参加した西川流四世家元の西川千雅(かずまさ)さん(47)は「芸妓さんの幸せそうな表情がとても良かった」と笑顔だった。芸妓のひこ乃さん(25)は「これからも芸者ならではの表現を大切にしながらお客さまと一緒に楽しんでいただける舞台を増やしたい」と語った。【多和田奈々】