01月30日 09時20分
岐阜県美濃加茂市の市長選挙の投票が29日行われ、受託収賄などの罪で有罪判決を受け、市民の信を問いたいとして辞職した上で改めて立候補した、前の市長の藤井浩人氏が当選を果たしました。
岐阜県美濃加茂市長選挙の開票結果です。
▼藤井浩人、無所属・前。当選。
1万9088票。
▼鈴木勲、無所属・新。
4105票。
前の市長の藤井氏が無所属の新人を抑えて、当選を果たしました。
藤井氏は32歳。
4年前、当時、全国最年少の28歳で市長に初当選しました。
その後、市議会議員時代に浄水設備の導入をめぐって業者から賄賂を受け取ったとして受託収賄などの罪に問われ、1審判決は無罪でしたが、2審の名古屋高等裁判所は、去年11月、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
藤井氏は、判決を不服として上告するとともに、「市長を続けることに市民の信を問いたい」として去年12月辞職し、これに伴う今回の選挙に改めて立候補しました。
選挙戦で藤井氏は、集会などに弁護士を伴って出席して、みずからの無実を訴え、裁判を続けながら市政を担うことに有権者の理解を求めました。
そして、地元の経済団体などの支持を固めるとともに、幅広い年代から支持を集め、当選を果たしました。
藤井氏の任期は、辞職前の1期目の任期が満了する、今年6月1日までで、改めて市長選挙が行われます。
また仮に在職中に藤井氏の有罪が確定すれば自動的に失職し、その場合も選挙が行われることになります。
藤井氏は、「今回は、市民の皆さんに私が市長を続けていいのか預ける選挙だったが、信を頂いたと思って、胸を張ってあすからまた市長職を全うしていきたい。出直し選挙は、政治家として必要な判断だった」と述べました。
また、6月1日の任期満了に伴って改めて行われる市長選挙に立候補するかどうか記者団から問われたのに対し、「これからもずっと先まで市長として続けることを皆さんに認めて頂けるよう頑張っていきたい」と述べました。
美濃加茂市長選挙の投票率は、前回・4年前の選挙に比べ、4.24ポイント高い57.10%でした。
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