社員寮に入居するときに寮の生活環境について知ることは大切です。しかし、会社のホームページで情報を探してみたり、人の意見を聞いたりするだけでは、実際の寮生活について知ることは難しいです。そんな不安を拭い去る手段として挙げられるのが「下見」です。今回は、寮を下見する際に注目したいポイントについてご紹介して行きます。
☆プライベートの時間を確保できる環境か
ワンルームマンションを借りた場合と、社員寮に入居する場合ではプライベートタイムの過ごし方は変わります。社員寮に入居する場合の多くは、食事は寮で生活を共にする人々と摂る機会も増え、浴室や洗濯機などは共同で使用することになります。休日であっても、寮に入居する人々と顔を合わせることも多くなるため、仕事とプライベートをしっかりと分けて生活をしたいという方には寮生活は不便であるともいえます。
しかし、寮にも様々な部屋タイプが存在します。相部屋か、1人部屋かによってもプライベートタイムの過ごし方には違いが生まれます。部屋タイプの選択によっても、生活の充実度は変わってくるため、下見の際には1人部屋があるのか、希望すれば1人部屋に入居することが出来るのかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
☆生活環境や設備が整っているか
寮を下見する際にチェックしておきたいポイントとして挙げられるのが、「生活を送る環境や設備が整っているか」という点です。特に、食事をする環境や、水回りの衛生環境が整っているかは注視したいポイントになります。社員寮における生活のしやすさは、寮内の衛生環境に反映されることが多いです。生活を送る上で、使用頻度の高いダイニングや、浴室、洗面台、洗濯機などは汚れが溜まりやすい場所でもあります。
寮生活を送る上で、使用することを避けて通れない場所であるからこそ、清潔感が保たれているかどうかをチェックすることが大切です。インターネットを利用する方の場合は、Wi-Fi設備やインターネット回線が通っているかなども、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
☆寮生活の雰囲気を肌で体感する
社員寮の雰囲気は、そこで生活を共にする人々によって作り上げられています。一見すると、設備が整い1人部屋が用意されている寮であっても、寮内の雰囲気が肌に合わないと、生活を続けていくことが辛くなってしまうことも考えられます。下見は、外部への情報だけでは読み取ることが難しい生活の雰囲気を、肌で体感することが出来る唯一の機会です。特に、ダイニングなどの共用部での社員の過ごし方などには目を向けるようにしましょう。
機会があれば、寮内で実際に生活をしている方に直接話を聞くということも、生活の雰囲気を知る1つの方法です。実際に話をすることで、寮内の社員とコミュニケーションを取る機会にもなり、生活を送る上での必要な情報を知ることもできます。
☆各種費用についても知っておこう
社員寮に入居する大きなメリットの1つといえるのが、生活費を抑えることができるという点です。ワンルームマンションで一人暮らしをする場合よりも、社員寮の家賃は安く、水道代や光熱費なども家賃に含まれている場合が多いです。しかし、インターネット使用料金などの費用は、家賃に組み込まれていない場合もあります。寮への入居を考える際には、初期に発生する費用や、長期に渡って住む場合の月々の生活費についてあらかじめ計算し、寮内の生活環境や設備と釣り合いが取れているのかを踏まえ検討するようにしましょう。
入居を希望する社員寮の下見をすることは、人からの意見を聞いたり、情報を収集したりするよりも、より正確に寮内の生活環境について知ることができます。寮に入居するか否か迷った際は、社員寮を下見し、実際に生活を送る人々の意見を聞いたり、寮内の衛生環境や部屋設備に目を向けたりしながら、自分に寮の生活が合っているかを見極めるようにしましょう。