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 三菱航空機の社長を交代させるのは、MRJの開発難航で沈む社内の雰囲気を変えるためだ。親会社である三菱重工業との連携不足が指摘されるなか、「業務執行責任者」を新設。重工社長が直轄するチームの事務局長をあてる。重工の主導で開発を進め、航空会社への納入開始をこれ以上遅らせない考えだ。

 「グループとしてMRJを推進する表れ。体制を一新して、皆さんが『もう一回頑張ろう』と思って頂くための人事だ」。重工の宮永俊一社長は2日の決算記者会見で、こう話した。

 納入開始の予定は、1月発表の5度目の延期で「2020年半ば」。直前の計画から2年先送りし、当初の計画からだと7年遅い。

 国から数百億円の開発費補助を…

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