平成27年3学期 自らが日本人であることをもっと意識しよう 日本人精神(真心)の確立|平成27年|園長の部屋|塚本幼稚園幼児教育学園

園長の部屋

園長の部屋

平成27年3学期 自らが日本人であることをもっと意識しよう 日本人精神(真心)の確立

 日本人は「国際化、国際化」と言うが、国際化を論ずる前に「日本人である個人」としての立ち位置(行動指針、行動規範)ができているのかが前提であり、国際化は日本人精神が確立できてからの事である。

 人の為に努力する、お先にどうぞの精神、真心をこめて行い、その見返りを求めず。この精神は日本人共通の心であったことを、あらためて、シネマ〝海難1890〞、〝杉原千畝〞を観賞して確信しました。〝海難1890〞は、明治天皇に謁見した、和歌山県串本沖で遭難した1890年トルコ軍艦エルトゥールル号乗員に対する地元住民による救出劇と、そののちのふれあいと、1985年イラン・イラク戦争等民間トルコ航空機による在留日本人救出劇を描いたもの。これは日本人の真心(見返りを求めない、人の為に努力する心)を描き、これが100年間の時空を飛び越え、現在も日本とトルコの友好発展の礎となっているという物語です。

 試写会を京都で観賞する機会を得、田中光敏監督より、映画の心とねらい、映像によって何を具現化したか、撮影時に当時の村人の子孫が村人として多く出演し、御先祖との一体化に感激していたこと、トルコ政府と日本国政府の資金協力と、トヨタ、パナソニック、テレビ大阪など心ある企業の協力があったことなどをお話しいただき、パーティの席でも背中あわせで座っていましたので、久しくお話が出来ました。10年の歳月をかけ、忘れてはならない郷土の先人達の真心の映画化に、多くの人達が努力・行動し、現代人にシネマとして公開されたものです。

 また〝杉原千畝〞は、日本外務省の外交官が第二次世界大戦中、ソビエト連邦の西端に位置するエトアニア領事として赴任し、ナチスドイツ迫害を受けたユダヤ人に通過ビザを発給して約6000人を救った。それは、現在世界中にいるユダヤ人が日本人に感謝していること、そして当時の外務省の外交官は当然外国の情報を収集して、本国が対応を間違わぬよう動いていたという物語である。(この時、日本政府は友邦ドイツの抗議をものともせず、人種差別の極致の被害者であるユダヤ人を迎え入れ、日本を通過して最後に日本の支配地であった香港、上海に到着した。)

 この2つの映画は、昔の人の、命をかけ真心をこめた努力と行為は、子孫の心に忘れられることなく永遠に残り、必ずブーメランのように返されてくるのだということを言いたいのです。子達の朗唱している教育勅語の中に全て尽くされています。あまり古くない昔、日本人は素晴らしい美徳感のこもった教育勅語をバイブルとして、人生を歩んでいたのです。貧富の差など関係なく、目の前に起こったことに対してできる限りのことをする。日本国民は天皇陛下と共に実践してきたのです。全て背後には教育勅語があったのだと、感慨を深くします。

 戦前、外務省の役人は本国のため情報収集のために命をかけて力を入れていたし、日本人としてぎりぎりの判断を迫られることがありましたが、杉原千畝氏は優れたものであったため、戦後、国家観と国益観を抜かれ普通の役所になってしまった外務省からは邪魔者となり、はじめからそういう人はいなかったことにして抹消されていました。

 また、皆さんにも知ってて欲しいのですが、パールハーバー真珠湾攻撃の宣戦布告文を日本本国より受け取りながらパーティに出かけ、英文に変えるのに時間がかかり(英文になおす必要はなかったのだが…)、米国外務省に届けたのは真珠湾攻撃から1時間後となり、真珠湾攻撃が奇襲とされ、厭戦気分であった米国民を〝リメンバー・パールハーバー〞の合言葉で奮起させたという歴史的事実の中で、その日本外交官は戦後も日本政府からおとがめがないばかりか、各々高官となり、勲章まで天皇陛下からいただいた(1人は外務次官にまでなった)という事実があります。本来どちらの外交官が褒められるべきであったか、大東亜戦争(太平洋戦争・第二次世界大戦)終結によって、戦勝国の理屈で「在アメリカ日本大使館はよく、失敗してくれてありがとう、あなた方のおかげで米国は国民を戦争に賛成させかり出すことが出来、米国を勝たすことができた」と日本外務省の高官に昇進してもらい、杉原千畝氏は欧州とソ連戦争国よりにらまれ、戦後、日本外務省にもインテリジェンスが必要なくなったのでクビにされた。もちろん日本でも白い目で見られ、ご家族が大変苦労されました。歴史は、勉強して知っておかねば、立ち位置を定められなく人生においても右往左往して重要な判断ができません。歴史と道徳(修身)そして伝統にそった国柄を知ることにより、価値観が醸成され高められるのです。ユダヤ人の人々が我国に味方してくれ又今後も味方してくれるのも、杉原千畝氏の行動とそのバックグラウンドに日本国の八紘一宇の精神があったからです。

 この映画を大所高所から見ると、昔の日本人の生きざまが目に見えぬものにより現代日本人を救ってくれているという事実と、日本人の真心は現代社会に復活させるべきもので、〝至誠 天に通ずる〞という心意気を持たせ、広い目線で物事を見、1人1人が自らの責任を確実に消化対応する意志と覚悟を持たねばならないということです。日本は神代の昔から八紘一宇(大きな広い屋根の下にどの人種の人も貧富にかかわらず集まって一緒に暮らす)の精神で歴史を紡いできました。蛮族や侵略者に対しては剣をふるいますが、西欧の植民地政策のような収奪と人種差別ではなく併合地として、学校を建て工業も興し人種差別もなく本国の財政の半分以上を外地にふり向けてきたのは八紘一宇の考えであります。東南アジアをはじめとする植民地を植民地としておさめることが出来なくなるので、八紘一宇の考えを軍国主義的考えとして死語としたのは大きな間違いでした。

 安倍政権は、情報収集ユニットを創設するそうです。国益を守るためには時宜に適したことであり、やっと戦後からの呪縛がゆるんで、我国の国益を追求し、人材の一新をすると共に、そのための人材の確保と機関の創設が急務となってきます。外務省役人は本来の任地おける情報収集に徹し、そのためのパーティはする必要があるにしても、パーティのためのパーティをするものではない。日本外務省の無策で国益がどれほど失われたことか。外国人と話したい、外国に行きたいだけでは、旅行会社に勤めればいい。北方領土、尖閣諸島、竹島、北朝鮮拉致、慰安婦、南京虐殺、シーシェパード、明治産業の世界遺産登録の失策、朝鮮人強制労働、在外邦人の動向と安全確保の不十分さなど、外務省の失点に対して、安倍政権が失地回復の努力をおこなっていることが多い。今の外務省は根底から作りなおさねばなりません。

 又、国際連合の常任理事国入りをめざす我が国は、シーレーンの確保のためにも、友好国を多く作ることが重要であります。ただし、経済発展は国の安定のため必要であり、外国に輸出入することはよいが、全て経済によりかかるのは危険です。国内の治安が不安定となります。気をつけねばならぬのは、いくら経済的には太い関係があろうと、我国の体制と違う国とは一線を画すことでありますし、我国領土の略奪をねらっている(国際法の常識上、経済で戈をおさめている相手国の無防備につけ込んで領土を略奪する)国には心を許してはならないのです。中華人民共和国(共産主義)、ロシア連邦共和国(旧ソ連・領土膨張主義、旧共産主義)、北朝鮮(共産主義)…。

 先日、自民党と公明党の幹事長が、中華人民共和国に、与党協議会の名目で、中国の高官に会いにわざわざこちらから出向いています。与党といっても中華人民共和国は一党独裁ですし、谷垣氏は有名なリベラル。安倍政権のあとをねらい安倍政権以前の状態に戻そうとしているのでしょうか。交渉のために複数のチャンネルを持とうとしているのでしょうか。自民党も全てが真性・保守ではなく、現在民主党にいる岡田氏も野党の小沢氏も例のハトポッポの鳩山氏も所属していたのですから、右↓左までのウィングの広い本来自民党の党是は、日本および日本人弱体化の元凶である占領憲法の改正であります。日本民族の魂に合致した日本民族の手による日本民族のための日本民族の憲法を創設し、日本民族の美しい心と尚武の心の原点である神ながらの道を復権させ、先祖とふるさととの絆を強くし、民族性を強く押し出す真性・保守の台頭が急がれます。

園長 籠池 泰典

資料請求・お問い合わせ

資料請求・入園や各種体験授業など、お気軽にお問い合わせください。

06-6301-2166(受付時間 平日9:30〜17:00)

メールでのお問い合わせ