映画『60万回のトライ』の上映会が10月26日（日）午後1時、4時の2回、和歌山市西浜の和歌山工業高校多目的ホールで開かれる。大阪朝鮮高級学校ラグビー部を追いかけたドキュメンタリーで、同校と長年、交流を続ける和工ラグビー部の関係者が主に企画、高校生の熱い姿を伝える。
　大阪朝鮮高級学校は今や全国ラグビー大会の常連強豪校だが、1990年までは各種学校扱いで、公式戦出場はかなわなかった。和工ラグビー部は1993年に同校と交流を始め、大阪朝高の大阪府外の初遠征が和工だった。その縁で現在も交流が続き、上映会当日は映画を撮影した監督の朴思柔（パクサユ）さん、大阪朝高ラグビー部の呉栄吉（オヨンギル）さんを迎えて上映する。
　和工ラグビー部の山下弘晃監督は「大阪朝高は花園からわずか2㌔位の所にあり、花園から最も近く最も遠いと言われてきた。民族的な差別など様々な壁と闘いながら乗り越えていく高校生の熱い思いが伝わります」と話している。
　無料だが、上映の協力金を呼びかける。和工、山下さん（０７３・４４４・０１５８）。

※ニュース和歌山2014年10月18日号掲載