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節分の豆、3歳頃まで食べさせないで 消費者庁が注意

朝日新聞デジタル 2/3(金) 6:50配信

 乳幼児が豆を食べて窒息するケースがあることから、消費者庁は節分にあわせ、「3歳ごろまでは乾いた豆やナッツ類は食べさせないでほしい」と注意を促している。

 消費者庁が30(昨年末時点)の医療機関から得た情報によると、0~3歳が豆やナッツ類を食べたことで起きた事故は、2010年12月からの6年間で二十数件発生。半数以上のケースで入院が必要だった。

 そのうち1歳児のケースでは、節分豆を食べた後に息がぜいぜいし始めた。病院で診察したところ、気道に豆の破片が入っており、全身麻酔をして摘出したという。

 消費者安全課によると、豆やナッツは形や大きさ、硬さから他の食品よりも気管に入りやすい。担当者は「特に乳幼児ののどは未発達で気管に入りやすい。窒息する恐れがあり、小さな破片でも肺炎を起こすことも。誤って口に入れないように豆まきをしたら片付けも徹底してほしい」としている。

 豆による事故を防ごうと、豆を小分け包装し、袋のまま豆まきができる商品も。小林製菓(東京都)は2010年の節分用から販売を始め、今年の売り上げは当初の約5倍に伸びたという。小林義明社長は「袋のまままけば掃除も楽」と話している。

朝日新聞社

最終更新:2/3(金) 7:43

朝日新聞デジタル