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【米国防長官・日韓歴訪】トランプ政権、韓国を対北前哨基地として重視 議会では先制攻撃論も復活

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【米国防長官・日韓歴訪】
トランプ政権、韓国を対北前哨基地として重視 議会では先制攻撃論も復活

会談するマティス米国防長官(左端)と韓国の黄教安首相(右端)=2日、ソウル(共同) 会談するマティス米国防長官(左端)と韓国の黄教安首相(右端)=2日、ソウル(共同)

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾で国政が停滞する中、最大懸案の安全保障問題で、早々と米国との同盟強化を打ち出せたことを、韓国政府は「大きな外交成果」だと自賛する。国防省側は「マッド・ドッグ(狂犬)」というマティス氏のあだ名について「同盟国の長官への礼儀」として記事で使用しないよう、記者団に要請するほど気を遣っている。

 だが、米韓の防衛協力を象徴するTHAAD配備に関しては、野党を中心に反発が高まっている。

 次期大統領選有力候補で支持率トップの最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は「次の政権で検討すべきだ」と主張。朴氏の弾劾審理次第で5月にも大統領選が想定される中、次期政権が配備決定を覆す可能性もある。このため、真っ先に国防トップを送ってクギを刺す必要があった。

 北朝鮮の対韓窓口機関は1日、韓国に関係改善を呼びかけ、「わが方の善意に顔を背け、米国に追随して対決の道に進むなら、われわれの忍耐も限界を超えるだろう」と牽制した。

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