英王立工学アカデミーは1日、今年の「クイーンエリザベス工学賞」を兵庫県立大学特任教授の寺西信一氏ら4人に授与すると発表した。受賞テーマはデジタルカメラの心臓部であるイメージセンサーの開発。受賞者にはノーベル物理学賞を受賞したジョージ・スミス氏もいる。4人には賞金計100万ポンド(約1億4000万円)が贈られる。
寺西氏はセンサーの高感度化に必要な技術を開発し、画質の大幅な向上に貢献したことが評価された。「個人の情報発信から医学まで、センサーが幅広い分野で役立っていることが認められた」と受賞の喜びを語った。
同賞は英国が工学分野のノーベル賞を目指して設立。今回が3回目で、日本人の受賞は初めて。