新田哲史
2017年2月2日19時59分
パナソニックは、従業員が仕事を午後8時までに終えて退社するよう、国内の全グループ従業員約10万人に指示した。仕事の効率を上げ、長時間労働を減らす意識を従業員に改めて持ってもらう狙いだという。
津賀一宏社長が1月31日付の従業員向け文書で指示し、同日から取り組みを始めた。午後8時までの退社に加え、月80時間を超える時間外労働をなくすことも求めている。対象には、部課長ら管理職も含む。
パナソニックの就業規則では1日の所定労働時間は7時間45分だが、始業時間は部署で異なる。3交代勤務で深夜も稼働する工場や時差のある海外の取引先がある部署などもあり、「午後8時まで」はあくまで原則だ。勤務時間を柔軟に変えられるフレックスタイム制や在宅勤務の活用、有給休暇の消化なども呼びかけたという。
パナソニックは旧松下電器産業時代の1965年、大手企業でいち早く完全週休2日制を導入したことで知られる。長時間労働を減らす取り組みは今後も続けるという。(新田哲史)
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