ニュース

日本通信、ソフトバンクとの接続遅れで売上予想が半減

 日本通信は、2016年度(2016年4月~2017年3月)の連結業績予想を大幅に下方修正した。期初に見込んでいたソフトバンクとの相互接続が期末にまで遅れたことなどを理由に、売上高は期初予想から46%減少し26億6000万円になり、純利益の予想は2億2400万円の黒字から21億6900万円の赤字に修正された。

 日本通信はソフトバンクに対し2015年8月に相互接続を申し入れており、2016年度第1四半期のサービス開始を想定していた。しかし、相互接続が完了し、SIMが納品され、サービスを開始する準備が「全て整っていました」という直前になってから、「当社の要望する接続ではないことが判明」。その後の接続協議の不調や総務省への申し立てなどを経て、合意に至り、2017年3月22日からサービスを開始できることになった。

 日本通信では、ソフトバンク網の収益への貢献期間を、期初の段階では9カ月間と見込んでいたが、3月22日~31日の10日間にまで短縮することが確定したため、業績予想を修正した。

 同社はソフトバンクのiPhone・iPad向け格安SIMの販売の遅れにより、20億円程度の売上が減少するとしているほか、ドコモ網とソフトバンク網の両方に対応するルーターなどのソリューション事業の売上計画にもマイナス影響が生じたとしている。

 2017年度は、ソフトバンク網が予想通り収益に貢献するとし、売上高は60億円、利益は6億円程度を見込んでいる。