米 大学で反トランプの抗議デモ 一部が暴徒化

米 大学で反トランプの抗議デモ 一部が暴徒化
アメリカ西部カリフォルニア州の大学では、トランプ大統領の支持者による講演会が予定されていたのに対し、学生や市民が大規模な抗議デモを行い、一部が暴徒化して警察が鎮圧に乗り出す事態となりました。
カリフォルニア州サンフランシスコ近郊にあるカリフォルニア大学バークレー校で1日、共和党を支持する学生のグループが、トランプ大統領を支持するインターネットのニュースサイトの編集長を招いて講演会を開こうとしたところ、これに反対する学生や市民などおよそ1500人が集まり抗議のデモを行いました。

学生たちは、この編集長が差別的な発言を繰り返してきたとして、「これは戦争だ」などと書かれたプラカードを掲げて抗議しましたが、その後一部が暴徒化して建物の窓ガラスを割ったり周辺に火を放ったりしました。

これに対して地元の警察がゴム弾を発射するなどして鎮圧に当たり、騒ぎはおよそ3時間後に収まりましたが、大学によりますと、数人が軽いけがをしたということです。

大学はその後講演会の中止を発表し、「多くの学生は平和的にデモを行っており、暴力に訴えるこうした行為は断じて許されない」などと、非難する声明を出しました。

バークレー校はリベラルな校風で知られるアメリカ屈指の名門校で、1960年代に言論の自由を訴える学生運動の舞台ともなっただけに、今回の抗議活動は全米で大きく伝えられています。