ハノイ=鈴木暁子
2017年2月2日11時37分
「麻薬犯罪者」を1人殺すごとに、警官に所轄署から現金が支払われる――。麻薬犯罪を取り締まる「麻薬戦争」が続くフィリピンで、捜査を主導してきた警察内部にこんな仕組みがあることがわかったと、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが1月31日発表した。
麻薬戦争で59人が殺害された33の事件について、20の市や町で警官や遺族ら関係者110人への聞き取りなどをし、「貧者狙いうちの戦争」と題するリポートをまとめた。
それによると、同団体が取材した警官は、「麻薬犯罪者」を1人殺害するごとに8千~1万5千ペソ(約1万8千~3万4千円)の現金が所轄署から秘密裏に支払われたと供述。「逮捕ではお金はもらえない」とも話し、金が殺害の動機になっていた可能性を指摘した。
さらに、警官が殺し屋を雇うケースもあるとし、麻薬使用者を殺せば5千ペソ、密売人なら1万~1万5千ペソが殺し屋に支払われたとの証言を挙げた。
ドゥテルテ政権は、「捜査中に…
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朝日新聞国際報道部