2017年度予算案を審議する衆院予算委員会の基本的質疑が1日午前、始まった。安倍晋三首相は、10日に米国で行う日米首脳会談について「トランプ大統領が示しているインフラ整備に、日本はどういう形で協力できるかなどを含め、大きな枠組みの中でしっかり話をしたい」と述べ、会談で米経済への貢献を説明する考えを示した。
首相は「いかに日本は米国産業界全体の生産性向上、競争力の強化、雇用に貢献できるかを話したい」とも語り、米国に進出する日本企業の米産業全体への貢献について説明する考えも示した。
日米の経済関係については「お互いが経済関係を密にすることで大きな利益を上げていることを認識しあうのが大切だ。どのような関係を構築すべきか『がっぷり四つ』で話をする」と語った。
自民党の茂木敏充政調会長への答弁。
政府は首脳会談で米国に投資拡大や雇用創出をもたらす包括的な政策パッケージを提示することを検討している。
予算委には全閣僚が出席し、2日も基本的質疑を行う。与党は予算案の2月中の衆院通過を目指す。【光田宗義】