男の自宅から押収されたキジをくわえたオオカミの剥製=金沢東署で2017年2月1日午後3時30分、道岡美波撮影
石川県警金沢東署は1日、オオカミの剥製をネットオークションに出品したリサイクルショップ経営の50代の男=広島県福山市=を、種の保存法違反の疑いで金沢地検に書類送検した。絶滅の恐れがある野生生物の販売を目的とした広告を禁じる条項に違反すると判断した。男は「父の遺品。オークションに出すことが違法とは知らなかった」と話しているという。
送検容疑は昨年7月28日ごろ、国が政令で国際希少野生動植物種と定めるオオカミの剥製(全長124センチ、幅51センチ、高さ75センチ)を8万8000円で販売する広告をオークションサイトに出したとしている。
同署によると、捜査員がサイバーパトロールで発見。男は昨年8月下旬、閲覧者からメールで「違反ではないか」と指摘されて出品を取り消し、入札はなかった。同署は昨年11月に男の自宅を家宅捜索して、和室に飾られた剥製を押収。専門家に鑑定を依頼し、オオカミと確認した。
同法では国際希少野生動植物種の所有自体は規制していないが、譲渡や販売目的の広告などには環境省への登録が必要。県警は男の登録が認められれば剥製を返還する方針。【道岡美波】