環境のセットアップ
※64bit環境の場合、64bit環境での注意も併せて読んでいただきたい。
winecfg
Wineの設定はおおよそをwinecfgで行う。Windowsのレジストリの知識がある人はregeditも使用できるが、設定項目は少ない。
ドライブの設定
大体が自動検出で問題ない。ただし、ある程度環境を構築した後で再度自動検出を行うとドライブレターが変更される場合がある。そうすると既に動いていたアプリケーションが動作しなくなることもあるので注意する。
オーディオ
※2008/09/28追記:Fedora9であればPulseAudioを使用していてもALSA Driverで問題ない。
PulseAudioを使用している場合
ALSA Driverのチェックを外し、EsounD Driverにチェックを入れる。Test Soundはwinecfgを再起動したら鳴るようになる。ここでTest Soundが鳴れば他のWindowsアプリケーションでも大抵音が鳴る。
PulseAudioを使用していない場合
ALSA Driverにチェックを入れる。winecfgを再起動し、Test Soundが鳴れば成功。
ハードウェア・アクセラレーションは「Full」にしておき、不具合があるようであれば順次下げていって様子を見る。ドライバエミュレーションはチェックしなくてよい。
アプリケーション
アプリケーションに固有の変更はIEなどのアプリケーションを動かすためのDLLなどの設定で、アプリケーションによって様々なのでここでは紹介しない。Windowsのバージョンに関してはWindows XPを選択しておけば大体のアプリケーションは動く。逆に古いアプリケーションを動かしたい場合はWindows98などを選択する。
ライブラリ
デフォルト設定で構わない。これもアプリケーションによっては設定が必要。
画面
Direct3Dは、自身のハードウェアが対応しているならVertex Shaderサポートで「Hardware」を選択する。ただし、WineでのDirect3Dの対応度はまだまだなので過度な期待は禁物。
ウィンドウの設定についてはお好みで。
フォント
wineで動作するwinedowsアプリケーション用にフォントを用意する。Windowsでいう「フォント」フォルダは
$HOME/.wine/drive_c/windows/fonts
が該当する。存在しない場合は作成しておく。ここに日本語フォントを置くかシンボリックリンクを張ればwineが使用してくれる。TrueTypeフォントならば特に制限はないが、UIフォントをシンボリックリンクで張っておくと表示が自然になる。お勧めはIPAモナーフォントのIPAモナーUIゴシックフォント。これでなくても構わないが、日本語フォントを何か1種類は配置しておくこと。
- 最終更新:2008-09-28 12:16:06