「森のくまさん」円満和解　訳詞者「パーマ大佐の誠意理解」

　童謡「森のくまさん」の日本語歌詞を無断で改編したとして、訳詞者の馬場祥弘さん（７２）がお笑い芸人・パーマ大佐（２３）とユニバーサルミュージックに対し、ＣＤやＤＶＤの発売中止と慰謝料３００万円などを求めていた問題で、ユニバーサルミュージックは１日、同日付で合意が成立したと発表した。

　加筆した楽曲の使用について日本音楽著作権協会（ＪＡＳＲＡＣ）を通じて許可をもらったと認識していたパーマ大佐とレコード会社側に対し、馬場さん側は不同意としており、著作権侵害が問題となっていた。

　馬場さんの代理人弁護士との連名ファクスによると、ユニバーサル側はこれまでの経緯をあらためて説明したところ、馬場さん側は「ユニバーサルミュージック／パーマ大佐が誠意ある行動をしていたことが分かったこと、ならびに本件訳詞にかかる著作者人格権が馬場氏に帰属していることを確認し、今後ともその著作者人格権を尊重するとしたことから、今回の件に関しては円満解決に至りました」と説明している。