パーマ大佐さんの楽曲「森のくまさん」を収録したCD
童謡「森のくまさん」の歌詞を日本語に翻訳した馬場祥弘さん(72)=大阪府=が、替え歌のCDの販売中止を求めた問題で、馬場さん側と替え歌を作ったお笑い芸人のパーマ大佐さん側が1日、CD販売を続けることで合意した。馬場さんの代理人を務めた三木秀夫弁護士と発売元の大手レコード会社「ユニバーサルミュージック」(東京)がこの日、公表した。
3者の合意内容は、次回製造分から追加された歌詞の作者が分かるよう「加詩・パーマ大佐」の表記を加える▽CD販売やパーマ大佐さんの実演を許可する▽ユニバーサル社側が馬場さんが持つ著作権を尊重する--など。
ユニバーサル社は昨年12月の発売前、日本音楽著作権協会を通じて馬場さんに歌詞の改変の同意を求めた。このやり取りを巡って双方に認識の違いが生まれ、馬場さんは「無断改変された」と主張していた。双方が協議した結果、馬場さんがユニバーサル社の対応に理解を示したという。
三木弁護士は大阪市内で記者会見し、「円満解決に至った」と話した。馬場さん側は慰謝料300万円の支払いも求めたが、金銭補償などの詳細は明らかにできないとしている。【原田啓之】