普天間移設 国は岩礁壊す許可沖縄県に求めない方針

普天間移設 国は岩礁壊す許可沖縄県に求めない方針
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沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画で、国は、地元の漁協が、埋め立て予定地周辺の漁業権を放棄することで合意したとして、沖縄県に、海底の岩礁を壊すための新たな許可は求めず、工事を進める方針を決めました。沖縄県の翁長知事は「あらゆる手段で移設計画を阻止する」としていて、今後の対応が注目されます。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画で、国は、3年前(平成26年)、漁業権が設定されている漁場で海底の岩礁を壊すための許可を前の沖縄県知事に申請して認められ、ことし3月に期限を迎えます。

これについて国は、地元の名護漁業協同組合と交渉した結果、補償金を支払うことを条件に、漁協が埋め立て予定地周辺の漁業権を放棄することで合意したとして、沖縄県に新たな許可は求めず、工事を進める方針を決めました。

普天間基地を移設する工事は、沖縄県の翁長知事が埋め立ての承認を取り消したため去年3月から中断していましたが、最高裁判所の判決を受けて承認の取り消しを撤回し、去年12月に工事が再開されました。

翁長知事は、「あらゆる手段で移設計画を阻止する」としていて、今後の対応が注目されます。