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飯塚市長辞職、「後は任せた」 職員や市民400人見送る [福岡県]

市職員の拍手を受け、笑顔で子どもたちからの花束を受け取る斉藤守史市長(中央)と田中秀哲副市長(左)
市職員の拍手を受け、笑顔で子どもたちからの花束を受け取る斉藤守史市長(中央)と田中秀哲副市長(左)
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 平日昼間の賭けマージャン問題で31日、飯塚市の斉藤守史市長と田中秀哲副市長が辞職した。午後5時前、斉藤市長と副市長は幹部職員を応接室に集め「後は任せました」などと語り掛けたという。2人の最後の退庁は、職員や市民計400人が拍手で見送った。

 職員や市民は市長室がある市役所2階から玄関前までずらりと並んだ。花束を渡す子どもの姿に、斉藤市長の笑顔が漏れた。玄関を出た斉藤市長はマイクを握り、「こういう形で辞めることになったが、皆さんの力で飯塚は良いまちになった」とあいさつ。田中副市長とともに深々と頭を下げ、公用車で市庁舎を後にした。報道陣の取材には応じなかった。

 見送った市幹部の1人は「一連の批判はしょうがないが、気さくな性格で職員から好かれていたのも事実だ。政策で大きな失敗はなかった」と語った。

 一方で、市役所に居合わせた自営業の男性(39)は「2人が辞めたからといって、賭けマージャン問題の背景が明らかになったわけではない。次の市長にはクリーンな政治をお願いしたい」と語気を強めた。

=2017/02/01付 西日本新聞朝刊=

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