世界はトランプ旋風が吹いていますが、シリアでももしかするとトランプの対IS戦略が動き出したのかもしれません。
・シリア民主軍(クルドのYPGが主力)の報道官は31日、同軍が米軍から装甲車等の支援を受領したが、これはトランプ政権の第1週間の間でのことであると語ったよし。
報道官はさらに、これまでシリア民主軍は米軍より、軽火器や銃弾等の支援しか受けておらず、装甲車両等を受け取るのは初めてのことで、今回受け取った分は量は少ないが(車両数等は不明)、これは第1回の分で、米国からは今後ともさらに支援を続けると連絡されていると語った由。
さらに、彼は今後のシリア民主軍の作戦について、ラッカを孤立させ、ラッカとデリゾルとうIS支配下の地域の連絡線を断ち切ることを企図していると語ったよし。
(これまで、米軍はシリアにおけるISに対する兵力として、最も頼りになるのがYPGであるとして、これを支援してきたところ、このクルド勢力については、トルコがPKKの支部のテロ組織であるとして、敵対してきており,米軍の支援もどこか煮え切らないものがあった。
その点、新国防長官等のトランプ政権は、対ISに対する積極的な軍事力使用の支持者が多いとされ、今回の装甲車の供与は、トランプ政権がオバマ政権とは違うところを示したものかもしれない。
問題は、米国が今後ともYPG対する支援を増大していった場合の、トルコの反応で、最近ロシアと蜜月状況になりつつあるトルコの米国離れをさらに促すことになるかもしれない。しかし、トランプはロシアとの関係改善に熱心なようで、これまでと同様にロシア対米国、その中でのトルコの立ち位置などという思考方法も、変革も迫られるかもしれない)
・そのデリゾルだが、ISの政府軍支配地域に対する攻撃は、依然として続いていて、先月の28日にはデリゾル空港が制圧されたので、国連は90000名の住民のための食糧の空中投下を再開した由。(空中投下はデリゾル市がISにより2に分断されたため、先月16日から停止されていた由)
戦闘が続く中、ロシア機が連日空爆を続けていて、空港周辺、墓地周辺(いずれも双方の戦闘が行われていた場所)等を空爆しているよし。
(政府軍による東アレッポの包囲、攻撃の時には、そこの住民に対する食料等の空中投下は行われなかったが、おそらくその理由は、アレッポ上空は完全に政府軍機とロシア機が支配していて、政府の同意が取れなかったためではないかと思われる)
・国連のシリア特別代表は、今月8日に予定されていたジュネーブ和平会議は20日まで延期されると語り(確か、ロシア政府が8日の会議が20日に延期されると語り、国連筋が、これに反発していたことがあったかと思うが、やはりロシア政府の言う通り延期となった)、反政府側には8日までに統一代表団を結成するように猶予を与えているところ、仮に彼らがそれができなければ、自分(特別代表)がそれをすることになろうと語ったよし
(反政府側ではこれまでも離合集散が激しく、その動きは一部報告してきたが、自ら代表団を結成できず、国連がそれをすることになると、果たして反政府代表といえるのかさえ、疑問になろう)
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/1/31/تأجيل-مفاوضات-جنيف-بشأن-سوريا-إلى-20-فبراير
http://www.alquds.co.uk/?p=668028
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/01/31/داعش-يحاصر-دير-الزور-والأمم-المتحدة-تلقي-المساعدات-جواً.html
・シリア民主軍(クルドのYPGが主力)の報道官は31日、同軍が米軍から装甲車等の支援を受領したが、これはトランプ政権の第1週間の間でのことであると語ったよし。
報道官はさらに、これまでシリア民主軍は米軍より、軽火器や銃弾等の支援しか受けておらず、装甲車両等を受け取るのは初めてのことで、今回受け取った分は量は少ないが(車両数等は不明)、これは第1回の分で、米国からは今後ともさらに支援を続けると連絡されていると語った由。
さらに、彼は今後のシリア民主軍の作戦について、ラッカを孤立させ、ラッカとデリゾルとうIS支配下の地域の連絡線を断ち切ることを企図していると語ったよし。
(これまで、米軍はシリアにおけるISに対する兵力として、最も頼りになるのがYPGであるとして、これを支援してきたところ、このクルド勢力については、トルコがPKKの支部のテロ組織であるとして、敵対してきており,米軍の支援もどこか煮え切らないものがあった。
その点、新国防長官等のトランプ政権は、対ISに対する積極的な軍事力使用の支持者が多いとされ、今回の装甲車の供与は、トランプ政権がオバマ政権とは違うところを示したものかもしれない。
問題は、米国が今後ともYPG対する支援を増大していった場合の、トルコの反応で、最近ロシアと蜜月状況になりつつあるトルコの米国離れをさらに促すことになるかもしれない。しかし、トランプはロシアとの関係改善に熱心なようで、これまでと同様にロシア対米国、その中でのトルコの立ち位置などという思考方法も、変革も迫られるかもしれない)
・そのデリゾルだが、ISの政府軍支配地域に対する攻撃は、依然として続いていて、先月の28日にはデリゾル空港が制圧されたので、国連は90000名の住民のための食糧の空中投下を再開した由。(空中投下はデリゾル市がISにより2に分断されたため、先月16日から停止されていた由)
戦闘が続く中、ロシア機が連日空爆を続けていて、空港周辺、墓地周辺(いずれも双方の戦闘が行われていた場所)等を空爆しているよし。
(政府軍による東アレッポの包囲、攻撃の時には、そこの住民に対する食料等の空中投下は行われなかったが、おそらくその理由は、アレッポ上空は完全に政府軍機とロシア機が支配していて、政府の同意が取れなかったためではないかと思われる)
・国連のシリア特別代表は、今月8日に予定されていたジュネーブ和平会議は20日まで延期されると語り(確か、ロシア政府が8日の会議が20日に延期されると語り、国連筋が、これに反発していたことがあったかと思うが、やはりロシア政府の言う通り延期となった)、反政府側には8日までに統一代表団を結成するように猶予を与えているところ、仮に彼らがそれができなければ、自分(特別代表)がそれをすることになろうと語ったよし
(反政府側ではこれまでも離合集散が激しく、その動きは一部報告してきたが、自ら代表団を結成できず、国連がそれをすることになると、果たして反政府代表といえるのかさえ、疑問になろう)
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/1/31/تأجيل-مفاوضات-جنيف-بشأن-سوريا-إلى-20-فبراير
http://www.alquds.co.uk/?p=668028
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/01/31/داعش-يحاصر-دير-الزور-والأمم-المتحدة-تلقي-المساعدات-جواً.html