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XERA

インドマグロでも分かる通信業界

(D)どれだけ(T)使っても(I)いい無制限プランのある格安SIM「DTI SIM」とは?

格安SIM

DTI SIM(ディティアイシム)という格安SIMをご存知でしょうか?

DTI SIMはとにかく料金が安いSIMで、数ある格安SIMの中でも最安水準です。

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さらに、安いだけではなく、データ通信が無制限の「ネット使い放題」や080や090の番号でかけられる「5分間無料のかけ放題」が用意されています。

「できるだけ安い格安SIMが良いけど、通話やデータ通信もしたい」という人は選択肢に入れても良いと思います。

今回はDTI SIMについて、掘り下げて紹介します。

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DTI SIMとは?

基本料が半年無料で使えるコースがあるなど、「本当に使えるの?」と心配になるほど料金が安いDTI SIM。

他社の格安SIMの中には、利用料に応じてポイントが発生するなど独自のサービスがありますが、DTI SIMは独自のサービスがないシンプルな格安SIMです。

DTI SIMは株式会社ドリームトレインインターネット(DTI)という会社が、ドコモの回線を借りてサービスを提供しています。男性の方ならわかると思いますが、カリビアンで有名な「アッチのDTI」ではありません。

DTI SIMの運営会社「(株)ドリームトレインインターネット」は老舗の通信事業者

株式会社ドリームトレインインターネットは、1995年に三菱電機傘下の子会社として設立された通信事業者です。実に20年以上通信事業を提供しているのです。

日本の通信事業としては後発ながらも2000年には上場。その後、2003年に東京電力の子会社に買収されました。

そして、2008年には通信事業会社のフリービット株式会社の完全子会社になりました。フリービット株式会社はCD・DVDレンタル大手のTSUTAYAを展開するとカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社ともに格安スマホ「TONE」を展開しています。

ちなみに、フリービット株式会社の石田社長は、学生時代にドリームインターネットの立ち上げに携わっています。今でこそよく耳にするIT系の学生起業ですが、当時はとても珍しいケースでした。

親会社「フリービット(株)」は格安SIM事業者へ技術支援をするMNVE

そんなフリービットは格安SIM業界の中でも少し変わった特殊な立ち位置にいます。格安SIM事業者は正式にはMVNO(エムブイエヌオー)と呼ばれ、大手キャリアから通信回線を借りて格安SIM事業を行っています。

この回線を貸している大手キャリアはMNO(エムエヌオー)と呼ばれています。ただ、MVNOはこのMNOから通信回線を借りるだけでは、格安SIM事業を行えません。そこで、MNOとMVNOの間に立ち技術的な支援を行うMVNE(エムブイエヌイー)という会社が存在するのです。

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通信事業を行ってきたフリービット株式会社は、MVNEという立場で他のMVNOの支援も行っているのです。つまり、他社の格安SIMの技術支援をしているフリービットの子会社ドリームトレインインターネットが運営しているのが、DTI SIMということになります。なので、DTI SIMは料金が最安水準のSIMとはいえ、通信品質は高いと言われています。

それでは、DTI SIMについて、もっと詳しくみていきましょう。

選べる3つのSIMプラン

DTI SIMがどんな背景を持ったSIMか分かってもらったところで、具体的にサービスについて説明していきます。DTI SIMでは、3つのSIMのプランを選べます。

データプラン

データプランとは、データ通信専用のプランです。通話はできませんが、月額料金を抑えてスマホを2台持ちしたい方やタブレット用に格安SIMが欲しい方向けのSIMです。

データSMSプラン

データSMSプランとは、データ通信とSMS(ショートメッセージサービス)が利用できるプランです。現在は、電話番号を使ってメッセージを送るSMSを普段利用する人は少ないと思います。

しかし、SMSが付いているとスマホが電話回線を探し続けてバッテリーを消費する「セルフスタンバイ問題」を回避できます。

さらに、SMSはLINEなどの電話番号で認証をするアプリを利用する際にも便利です。バッテリーの減りが気になる方や、アプリの認証をスムーズに行いたいという方はデータプランに+150円なので検討してみてもいいでしょう。

音声プラン

音声プランとは、データ通信とSMSに加えて通話も行えるプランです。

格安SIMの中にはIP電話である050番号しか使えないところもあります。しかし、DTI SIMでは090も080番号で電話ができます。

通話料金は20円/30秒と一般的な料金です。いくら料金が安いDTI SIMでも長電話をすると通話料が高額になるので、気をつけましょう。

それでは、いよいよ格安SIM業界でも、最安水準のDTI SIMの料金について解説をしていきます。ひょっとしたら、「え!こんなに安いの!」と驚くかもしれませんよ。

DTI SIMの料金

DTI SIMの料金は、以下の7つのデータ容量によって変わります。

 データプランSMSプラン音声プラン
1GB 600円 750円 1,200円
3GB 840円 990円 1,490円
5GB 1,220円 1,370円 1,920円
10GB 2,100円 2,250円 2,800円
15GB 3,600円 3,750円 4,300円
20GB 4,850円 5,100円 5,550円
使い放題 2,200円 2,350円 2,900円

全体的に安いですが、3GBと10GBの料金は「業界最安値」だと公表しています。

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DTI SIMの機能やサービス

それでは、DTI SIMの機能やサービスについて詳しく触れていきましょう。
料金は安いですが、役に立つサービスや機能を提供しています。

基本料無料で6カ月間利用できる「お試しプラン」

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「初めて格安SIMに乗り換えるのに不安」と思う人もいます。DTIではそういう方に納得して利用もらうために。半年間の基本料が無料になる「お試しプラン」を用意しています。データ量は3GBのコースしかありませんが、DTI SIMを検討している人は試しても良いかもしれません。

ただし、音声通話プランの場合は、12カ月の最低利用期間が設定されています。なので、最初の6カ月間の基本料無料なのですが、12カ月以内に解約すると9,500円の違約金が発生します。ある程度DTIを利用する気持ちがあれば安くなるのでお得ですが、ただ試してみたいという気持ちで申し込むと1年間縛られるので気を付けましょう。

モバイル業界でも貴重な「ネット使い放題」

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DTI SIMでは格安SIM業界では珍しい高速通信が無制限で使える「ネット使い放題」を選択できます。データ容量を気にせずネットを使いたい人にとっては嬉しいですね。

しかし、ネット使い放題の通信速度は他のプランに比べて、通信速度が遅くなるので注意が必要です。細かい数値速度は公表していせんが、ほかの大容量プランに比べて通信速度が遅くなるようです。

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そのため15GBのコースよりも安く、10GBのコースよりも100円高いだけという料金設定になっています。

データの繰り越し対応

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DTI SIMでは、もともと余った高速通信のデータ量を翌月に繰り越せませんでした。しかし、DTI SIMでも高速通信のデータ量が余ったら、翌月に繰り越しができるようになりました。なので、データ量が余っていても月末に無理をして使いきる必要がありません。

なお、ネット使い放題は、高速通信のデータ量が無制限なので、データ量の繰り越しはありません。

データ容量を使い切った時に役立つ「容量チャージ」

契約したプランで定められたデータ容量を使い切ってしまうと通信速度が200kbpsに制限されます。メッセージアプリやテキストメインのサイトを閲覧するにはそこまで困らないですが、写真の多いサイトや動画を閲覧するにはストレスを感じるでしょう。

低速モードに耐えきれなくなったら、データ容量を追加購入してチャージできます。500MB:380円、1GB:600円で買えます。余ったデータ容量も次の月にも繰り越せるので今月の日数が残りわずかという時に買い足せます。

5分以内の料金が無料になる080や090の「電話かけ放題」月額:780円

通話し始めから5分以内の料金が何回でも無料になる「通話かけ放題サービス」をオプションで付けられます。利用料は月額780円です。しかし、かけ放題という割には、5分間の通話料が無料になるだけというのはちょっと物足りないですね。

月額780円を通話時間に直すと、19分の料金になります。そのため、月に5分以内の電話を合計19分以上かけるという人にはオススメです。

ただし、5分以上の通話は通常通り20円/30秒が発生するので、5分以上の電話が多いという人は不向きです。

なお、他の格安SIMは専用の電話アプリから電話をかけないと5分以内の通話料が無料になりません。その点、DTI SIMでは、専用の電話アプリを使わなくても自動的に5分以内の通話料が無料になるため手軽です。

さらに、DTI SIMのかけ放題はIP電話ではなく、080や090の電話回線を使っているので、通話品質が良いと評価が高いです。

iPhoneがレンタルできる「スマホレンタルオプション」

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DTI SIMでは、スマホ端末とのセット販売を行っていないので、基本的にスマホ端末は自分で用意する必要があります。しかし、DTI SIMでは、事務手数料2,000円+月額3,600円で「iPhone6s」をレンタルできるオプションがあります。レンタルされる「iPhone6s」は、未使用品の海外のSIMフリー版になります。

このオプションは1年の最低利用期間があります。なので、1年以内に解約した場合は利用期間に応じて違約金が発生します。

なお、継続してレンタルもできますし、2年利用すれば端末がそのまま手には入ります。

しかし、2年間レンタルした場合は、「2,000円+(3,600円×24カ月)=88,400円」になるため、型落ちのiPhone6sしかも16GBを手に入れるために90,000円近く払うのは勿体無い気がします。
また、違約金が最高39,600円と非常に高額なので、安易な契約は避けた方が良いです。

ポケモンGOがやり放題になる「DTI SIM ノーカウント」月額:0円

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DTI SIMでは、特定のアプリサービスがデータ通信を消費しない「DTI SIM ノーカウント」というオプションがあります。

今のところ使えるアプリは「ポケモンGO」のみです。ポケモンGOであればデータ容量が残りわずかな時でも安心して利用できます。遊んでいる人が少なくなったポケモンGOですが、まだ遊び足りないという方には嬉しいですね。
オプションの追加は以下からできます。

http://dream.jp/mb/sim/nocount/index.html

DTI光とセットで150円割引

DTIはもとが通信事業者なので光回線サービスも提供しています。DTIの光回線「DTI光」と「DTI SIM」を同時に利用すると月々150円の割引が受けられます。申し込みは必要なくどちらも契約した時点で割引が発生します。

DTI SIMの惜しいところ

DTI SIMについていろいろと紹介をしてきましたが、DTI SIMには惜しいと思うところもあります。DTI SIMを検討する前にぜひ覚えておいてください。

高速通信のON、OFFが切り替えられない

DTI SIMでは、高速通信のON,OFFを切り替えられません。

主要な格安SIMのほとんどは、高速通信の切り替え機能を備えています。高速通信をOFFにすると低速通信に切り替わりますがデータ容量を消費しなくなります。

低速モードでもストリーミング配信は聴けます。動画を見ずに音楽だけ楽しみたい人は低速モードに切り替えておけば、データ容量を節約できます。

高速通信の切り替えはMVNEの技術によるので、親会社であるフリービットがその技術を開発するか他社のMVNEを迎え入れるしかありません。

データ通信の3日制限がある

DTI SIMは、3日以内に一定量のデータ通信をすると通信速度が200kbpsに制限される3日制限があります。

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3日目の時点で制限がかかりそうな時に登録しているメールアドレスにアラートメールが届くので、制限がかからないように気をつけましょう。なお、3日制限のデータ量は以下の通りです。

  • 1GBプラン :700MB
  • 他のプラン :2GB
  • 20GBプラン:2.5GB

SIMとスマホ端末のセット販売がない

DTI SIMでは、他の格安SIM事業者と違いSIMとスマホ端末のセット販売がありません。基本的にはSIMのみの契約で、スマホ端末はAmazonや家電量販店で買うなどして、
自分で用意する必要があります。

スマホ端末のレンタルは行なっていますが、高額な解約金が発生するので、セット販売も今後は行なって欲しいと思います。

手数料が発生しやすい

ネット使い放題や通話し放題などお得なプランを用意しているDTI SIMですが、細かく手数料も設定されています。
他社の格安SIM事業者に比べて、手数料が発生しやすいので、注意が必要です。

契約解除料:9,800円

音声プランで契約して最低利用期間である12カ月以内に解約すると発生する手数料です。

MNP手数料:5,000円
DTIから電話本号そのままで乗り換える際に発生する手数料です。

SIM交換手数料:3,000円
DTIではプラン変更が可能ですが、その際にSIMの交換手数料が発生します。

SIM紛失手数料:3,000円
DTIでは退会時にSIMを返却しなければなりません。しかし紛失などでSIMが返却できない場合には紛失手数料が請求されます。

SIM再発行手数料:3,000円
DTIに契約中にSIMカードを紛失し、同じ番号のSIMカードがほしい場合は再発行手数料がかかります。

SIM再発送手数料:1,500円
なんらかの都合によりSIMカードがお客様のもとに届かなかった場合、再発送を依頼すると手数料が発生します。

オススメできる人、オススメできない人

DTIをオススメできる人とオススメできない人は以下の通りです。

シンプルにスマホの利用料を抑えたい人

DTI SIMには他社の格安SIMにあるような独自の機能はありませんが、最低限ほしい機能を揃えて業界トップクラスの低料金を実現しています。

低料金でネット使い放題のコースを用意しているので、多少通信速度が遅くてもいいという方にはDTI SIMは魅力的です。また5分までなら通話もかけ放題にできるので、条件が合えばスマホの利用料金をグッと抑えることができます。

5分以上の通話が多い人

他社の格安SIMの場合は、かけ放題を契約したている場合は、5分超えた通話でも、通話料が10円/30秒なったりします。しかし、DTI SIMの場合は、5分を超えた分の通話料が20円/30秒と割引が一切ありません。そのため、5分以上の通話が多い人にはオススメできません。

まとめ:DTIあいうえお作文

  • Dデザインが Tとにかく Iイケている
  • D電話もデータも T使い放題 Iいい感じ
  • Dどんだけ T高い IPhoneなの?
  • D大丈夫? Tタダで半年 Iインターネット3GB(字余り)