「電子書籍の購入は作者の応援にならない」説、実際に言っている人は少数なのに、定説のように語られているのが理解できない。少しでも考える脳がある出版社は、生き残りの道は電子書籍にしかないことがわかっているので、ちゃんと数字見てますよ。https://t.co/31RGBP6mES
— 荻野謙太郎(マンガ編集者) (@gouranga_) 2017年2月1日
この前まで絵本で炎上商法してた元三流芸人の話やNAVERのパクリの話題もすっかり見かけなくなった。
なんだか電子書籍が作者の応援になるだとかならないだとか騒がしいですが、そもそもユーザーは応援のために買ってるわけではないボタンの掛け違い。
ユーザーとしては便利に読めればそれでいいし、実際に手に入らず「読む権利しか手に入らないから電子書籍は嫌だ」と言う人がそれを選択するのも自由だろう。
たとえ権利だけでも、外出時の読書の利便性を考えれば電書一択を選んでる。
漫画を多く読むひとは実際に手にしたくて、活字を多く読むタイプは利便性を選ぶ気がしなくもない……。
とはいえ電子書籍or紙の書籍ではなくどちらも一長一短。
共存共栄していけえば一番いいのでしょうが。
作家さんのTLを幾つか見ていたが、今回の話題に乗って話している方 or トランプ一色の2つに分かれていたのも面白い。
前者から幾つか関連ツイートを。
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會川昇
電子書籍での購入は作者のためにならない? 少なくともこの「ガンヘッド 合本版」についてはNOです。何故なら電子書籍版しか存在しないから! KADOKAWAさんも動向を気にしてくださっています。幻のプロット群についても詳述。是非!https://t.co/ECdQIfTmR3
— 會川 昇 (@nishi_ogi) 2017年2月1日
北野勇作
『空獏』『ザリガニマン』『イカ星人』『どーなつ』 絶版状態だった本が一挙に四冊、電子書籍で復活です。皆さま、よろしくお願いします。
— 北野勇作 【ほぼ百字小説】中 (@yuusakukitano) 2017年2月1日
いやー、電子書籍はありがたいですよ。そして、アドレナライズさん、ありがとう。
— 北野勇作 【ほぼ百字小説】中 (@yuusakukitano) 2017年2月1日
たしかに絶版がないというのは革命的なことなんだろうな。その変化の意味は急に実感できるものではなく、時間をかけてじわじわ分かってくるものだろうと思うけど。
— 北野勇作 【ほぼ百字小説】中 (@yuusakukitano) 2017年2月1日
小説がこれからどうなっていくのかはまるでわからないが、おもしろい時代に立ち会ってることはたしか。
— 北野勇作 【ほぼ百字小説】中 (@yuusakukitano) 2017年2月1日
ほとんどどこにも取り上げられなかった小説ですが、出た当時、佐藤哲也氏の感想に、私はとても励まされました。果たしてここまでのことができているのかどうかはわかりませんが、やりたかったのは、まさにこういうことです。 https://t.co/NRxvnNdmlv
— 北野勇作 【ほぼ百字小説】中 (@yuusakukitano) 2017年2月1日
そしてこれが出たときの売れ行きを考えると、電子書籍という形でないと復刊は無理だったでしょう。そういう意味でも、電子書籍というものには、これまでの出版の何かを変えてくれるかも、という少しばかりの希望を感じています。ま、ただの甘い考えかもしれませんけどね。
— 北野勇作 【ほぼ百字小説】中 (@yuusakukitano) 2017年2月1日
小川一水
えーと、電子書籍は作家の応援になります。いや主語が大きい、少なくとも私は応援されていますというか、すでに脳に流れ込むブドウ糖の三分の一は電書利益で購入してます。
— 小川一水 (@ogawaissui) 2017年2月1日
電子 籍の 益が なく と私 出力 こん 感じ なり す。
— 小川一水 (@ogawaissui) 2017年2月1日
小林銅蟲
おれに関して言えばそれはない >正直、電子書籍の売上げは、営業や編集といった現場サイドの眼中に入ってないのです。
— 小林銅蟲 (@doom_k) 2017年2月1日
電書やめろ紙で買えなるはやで買えアンケートも出せみたいなのを作家の口から言うの、悪いユーザ体験を与えるリスクよりも買ってくれないとマジでやばい度の方が上ということになるし、漫画業は水商売ですねということになる
— 小林銅蟲 (@doom_k) 2017年2月1日
そのような大道芸人がおひねりの投げ方をレクチャーするような営業も存在しないといけない側面はあると思う、なにせ漫画は増えすぎた
— 小林銅蟲 (@doom_k) 2017年2月1日
汀こるもの
うちも電子の収入ないと大変困る。ちなみにこれはことあるごとに言ってるんですがKindleのセールはAmazon持ちなので作家に負担ありませんしKindleは端末を買わなくてもスマホやiPhoneやPCにアプリを入れるだけで読めます
— 汀こるもの@レベル96 (@korumono) 2017年2月1日
電書が紙の代替でしかないなら売りが弱いと言うけど、電書なら京極夏彦を3冊も4冊も持って歩けるの十分紙に勝つメリットだと思うんじゃ
— 汀こるもの@レベル96 (@korumono) 2017年2月1日
杉基イクラ
電書云々、ひとつ言える事は「紙購読層と電書購読層は必ずも一致しない」私みたいに物ぐさで年間10冊も紙本買わなかった人でも電書になった途端、年間100冊近く軽率に買っちゃう。この100冊は紙では引き込めなかった新規読者だと思うと電書の有り難みもなかなかのもの。。
— 杉基イクラ@アニメ化@13巻出たよ (@iqura_s) 2017年2月1日
宮内悠介
漫画家にとっての電書と小説家にとっての電書は、割合にせよ活動への影響にせよ、かなり異なるはずなので、別々に考えたほうがよさそうだと思っている。
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
電書における小説の割合が、漫画に対して小さいことを鑑みても。
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
私のスタンスとしては、紙だろうと電子だろうと、図書館だろうと新古書店だろうと、手にとっていただけるだけでありがたい、というものです。理由は以下に。
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
まず、我々はあらゆる場面で消費行動をしている。そのたび、手にとった商品がどのようなビジネスモデルで売られており、どういう金の流れになっており、どうしたら生産者の応援になるかなどを逐一判断するのは事実上不可能であるし、それを強いるのは、端的に理不尽であるということ。
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
それから、新古書店に払われる百円なり二百円なりは、それでもその人が捻出した、貴重な百円なり二百円だということを忘れたくない。図書館へ行くのも、一つのコストであって。(と、すみません、この話は三度目なのですが。)
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
もちろん新刊を買っていただけるのが一番助かるのは事実であるのだけど、「図書館で読みました!」と悪意なく、むしろ喜びとともにいってくれる人に、害意など持ちようがない。だいたい図書館だって買っているのだから、ぼくのようなニッチは助かる。
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
他方、漫画家さんにとっては電子や新古書店はクリティカルな問題であると思うので、やはり、これをそのまま当てはめるわけにもいかない。
— 宮内悠介 (@chocolatechnica) 2017年2月1日
結城浩
記事中「紙は刷り部数で入金になるが、電子は実売部数で入金(だから紙が大事)」という趣旨のことが書かれていますが、これは出版社との契約によって変わります(紙がいつも刷り部数での契約になるとは限らないの意)。すべては契約次第ですから、特定の作家にとって何が有利かは一概にはいえません。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年2月1日
(*'-'*) .。oO(もちろん、概論を語るなと言ってるわけではありません。念のため。一番いいのは、著者が発信することですね。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年2月1日
結城の場合、紙の本を買っていただくのも、電子書籍を買っていただくのも、等しく歓迎です!読者が読みたい方法で読めるのが大事ですから。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年2月1日
個人購入とは別の話ですが、学校の図書館に結城の本を入れてもらうように要望を出すのも大歓迎です!そういう要望を出してくださる読者さんは、いわばその学校での「宣伝部長」さんと言えるでしょう。学校内にたくさんファンを作ってくださいね! (^^)
— 結城浩 (@hyuki) 2017年2月1日
(*'-'*) .。oO(もちろん以上は私の個人的な考えです。著者さんによっては異なる考えを持つ人もきっといるでしょう。絶対に紙で買って!という著者さんもいるかも。私はそれらの意見を非難・否定しているわけではありません。念のため。
— 結城浩 (@hyuki) 2017年2月1日
作者、編集、営業、ユーザー、書店。
それぞれの方向から同じ電子書籍を見ても、風景は随分と違うらしい。
ここ最近、「電子書籍の売り上げは売り上げとして評価されない」とか、「発売日からすぐに買ってくれないと困る」とか、そんな情報流れてきますが、うちの場合、ちゃんと電子の売り上げも見てますし、発売後一週間の売り上げしか見ないなんてことはないですよ。
— 河北壮平@講談社タイガ (@so__hei) 2017年1月16日
なんで既存の出版業界は電子書籍に消極的なのか、カンタンに図にしました。あとご指摘を受けたので、作者の利益が減っていく様子も加えましたφ(・ω・ ) pic.twitter.com/2wGWpv5uBw
— hoshimi12/キミはキメラ (@hoshimi12) 2017年1月29日
「データ販売じゃなくてCD買ってくれ」だの「電子書籍じゃなくて紙の本を買ってくれ」だの、うるせえわクソタレがって感じなんですよ。CDじゃないとシンガーの利益にならないとか、発売直後の紙の本じゃないと作者を応援する効果がないだの、そりゃ売る側の構造の問題だろスカンチ野郎。
— ウメ (@goldenretrieume) 2017年2月1日
電子書籍がどうこうは、「何を基準に作家の生死が決められるのか、それを決めるのは誰か」という話の一部に過ぎないので、作家でも、編集者でも、書店員でも読者でもなく、「営業」の話を聞きに行くべきだと思うんだけど、いつもそこだけがぽっかり抜けているように見える。面白い話聞けるよ、きっと。
— 魚蹴 (@walkeri) 2017年2月1日