Twitterで売っていたが公園で売ったほうが効率がよくなった
中池袋公園でグッズを物色していた女性によると、1年ほど前からこの交換・売買会は存在するという。初期は、新商品の販売当日等に個々人がグッズを交換する場所として、アニメイト最寄りの中池袋公園が使われるだけだったが、規模が拡大するにつれこちらの交換・売買会が常態化したようだ。
また、もともとはTwitter上で売買をしていた人が、より効率良く交換を行うためにフォロワーに呼びかけ、集客しているという背景もある。
物品を広げていると言っても、占領しているのは植込み周辺の一部のみ。独特な雰囲気はあるものの、大騒ぎしているわけではない。公園の一般利用者への配慮の気持ちも汲み取れ、新たな形態のコミュニティが形成されていると見ることもできる。
無許可売買を問題視する豊島区
だが一方、最近ではこの動きを問題視する声も出ている。現在、中池袋公園には「公園内・周辺路上での無許可の販売・営業行為はできません」といった看板が設置されている。
⇒【写真】はコチラ(公園内に設置されている看板)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1277267

「最近アニメ関連商品の売買強要など、トラブルが発生しています」と書かれる看板が植え込みのすぐ近くに設置されている。
「アニメ関連商品の売買強要など~」といった具体的に示された内容から、この警告が「野生アニメイト」に対するものだと思われる。中池袋公園は豊島区が管理している公営の公園であり、無断で物品を売買することは禁じられている(東京都立公園条例第16条7項)。
オタク女性の立場に立てば、メルカリ(フリマアプリ)のオフライン版として使える場所と考えている人が多いだろうが、近隣住民にとっては迷惑になる場合もある。
今後このような「野生アニメイト」が広まれば、国や地方自治体が本格的な規制に動く可能性もあるだろう。オタク文化の広がりと規制。今後、この公園がどのように変化していくのか、注目したい。<取材・文/日刊SPA!取材班>