豊洲市場(東京都江東区)の契約や入札状況などを調べている都の「内部統制プロジェクトチーム(PT)」は1日、主要棟や管理棟の建築工事費の1平方メートル当たりの単価が50万~65・9万円で、超高層オフィスビルや高級ホテルよりも高額であるとの調査データを明らかにした。
1日に開かれた都政改革本部の会合で小池百合子知事らに説明。PTの調べによると、単価は5街区にある青果棟などは52万円▽6街区の水産仲卸売場棟などは50万円▽7街区の水産卸売場棟などは53・7万円、管理棟は65・9万円。一方、超高層オフィスは35万~40万円▽高級ホテル42万円以上▽大型物流センターは18万~25万円。
PTは豊洲の主要棟の建築費膨張の背景として、工事入札が不調に終わった後、都がゼネコンへのヒアリングを経て再入札の予定価格を引き上げたことなどを改めて指摘した。
小池氏は報道陣に「高すぎる。途中で止める人がいなかったのか疑問に思う」と述べた。都の中央卸売市場の担当者は「公共の建物として耐震性を強くしたなどの事情があり、PTに説明したい」としている。
また、会合では都が働き方改革を進めるため新たに「都庁ライフ・ワーク・バランス実現プロジェクトチーム」(仮称)を設置すると明らかにした。
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