盗難仏像 韓国政府が保管すべき 裁判所が申し立て認める
長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像について、韓国の寺の所有権を認めた韓国の裁判所は控訴審の判決が確定するまでは、韓国政府が仏像を保管するべきだという申し立てを認め、直ちに仏像が韓国の寺に移されることはなくなりました。
5年前、対馬市の観音寺から韓国人の窃盗グループによって盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像について、韓国の地方裁判所は先月、「もともとは中世の高麗時代に日本の倭寇に略奪されたものだ」という韓国中部にあるプソク(浮石)寺の主張を認め、韓国政府に対して、引き渡しを命じる判決を言い渡しました。
韓国政府は、その日のうちに控訴しましたが、裁判所は判決が確定するまでの間、仏像を政府の施設からプソク寺に移して保管することを認めていました。
これに対して、韓国政府は「仏像がしっかり保管されるかわからない」として、強制執行の停止を申し立て、裁判所は1日までにこれを認め、仏像はこれまでどおり、政府の施設で保管されることになりました。
これによって、仏像が直ちにプソク寺に移されることはなくなりましたが、今後は仏像の所有権をめぐって高等裁判所で審理が行われることになっていて、韓国国内では、日本との間で外交問題にも発展している裁判の行方に関心が集まっています。
韓国政府は、その日のうちに控訴しましたが、裁判所は判決が確定するまでの間、仏像を政府の施設からプソク寺に移して保管することを認めていました。
これに対して、韓国政府は「仏像がしっかり保管されるかわからない」として、強制執行の停止を申し立て、裁判所は1日までにこれを認め、仏像はこれまでどおり、政府の施設で保管されることになりました。
これによって、仏像が直ちにプソク寺に移されることはなくなりましたが、今後は仏像の所有権をめぐって高等裁判所で審理が行われることになっていて、韓国国内では、日本との間で外交問題にも発展している裁判の行方に関心が集まっています。