2017年2月1日17時52分
童謡「森のくまさん」に独自の歌詞や旋律を追加し、CDにして無断で販売したとして、抗議文を送った訳詞者の馬場祥弘さん(72)の代理人が1日会見し、販売元の「ユニバーサルミュージック」(東京)とネタを作った芸人のパーマ大佐さん(23)と合意したことを発表した。訳詞の利用やCD販売について「快諾した」という。
馬場さんは「著作者人格権を侵害された」と訴え、1月18日に販売差し止めのほか、慰謝料300万円を求める内容の抗議文を送っていた。
代理人の三木秀夫弁護士によると、抗議文の送付後、同社側から経緯の説明を受け、「誠意ある行動をしていたことがわかった」という。また、訳詞の著作者人格権が馬場さんにあることを確認。同社側から「今後も尊重する」と説明を受けたことから、CD販売やパフォーマンスを快諾し、「円満解決に至った」という。
馬場さんは米国民謡を訳し、「あるひ もりの なか」の歌詞で広く親しまれている訳詞を1976年までに著作権登録。パーマ大佐さんはこれに「ひとりぼっちの私を 強く抱きしめた熊」などと独自の歌詞と旋律を加え、同社がCDとDVDにして昨年12月に発売していた。歌詞カードには馬場さんが訳詞者として記載されていた。
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