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 「汚い」「不便」「混雑」はもう返上――。高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で、利用者のプライベート空間を重視したトイレの改装が進んでいる。鏡と洗面台がついた女性用の個室や、親子で入れる大きな個室が登場。小便器ごとに仕切りをつけた男性トイレもある。「個室化」が広がる一方、混雑緩和のための様々な工夫を取り入れている。

■化粧や着替えにも対応

 名神高速下り線の大津SA(大津市)。名神が開通した1963年に国内初のSAとしてオープンした。50年ぶりに改装された際、トイレも大幅に生まれ変わった。

 大きめなつくりの女性トイレの個室には、かばんなどが置けるカウンターに洗面台を備え、壁には鏡も。その名も「プライベートトイレ」。化粧や着替えをするにも十分な広さだ。

 大人用の大便器、子ども用の大小の便器、おむつを替えるための台やベッドと二つの洗面台を一室に収めた「ファミリートイレ」もある。

 一般的な洗面スペースでも、隣の人の視線が気にならないように位置に配慮した鏡を一部で設置した。

 小便器の両側に天井までの仕切り板がある男性トイレも。改修を進めている西日本高速道路(ネクスコ西日本)の担当者は「子どもからも隣が見えるのは嫌だという声があり、『個室感』を出した」と話す。

 冬は洗面台で温水を出したり、室内から坪庭が見えるようにしたりしている。

 ネクスコ西日本は2005年に日本道路公団の民営化によって発足。07年から利便性や快適さの向上をめざしてリニューアルを企画し、今年で10年になる。管内のSAやPAは昨年末時点で303カ所あり、約半数で改修を終えた。20年度までにさらに約70カ所を改装する方針だ。東日本高速道路(ネクスコ東日本)や中日本高速道路(ネクスコ中日本)の管内でも同様の取り組みが進んでいる。

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