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残業せずに「定時で帰るトップ営業マン」の仕事術

菊原智明 [営業サポート・コンサルティング代表取締役]
2017年2月1日
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残業や長時間労働が問題視されている。「深夜残業は当たり前」と言われた住宅の営業マンだった筆者も深夜残業を余儀なくされていた。ところが、仕事への取り組み時間を「ツーステップ」に変えてから、不毛な残業がガクンと減った。その方法について、経験を交えて解説する。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

ノルマと仕事は増えるのに
「残業するな」の矛盾

 ここ最近、ニュースなどで残業問題が取り上げられることが多くなった。

 コンプライアンスや人件費の問題により、残業時間を減らす企業が増えている。
 それはいいことなのだが、問題は仕事量が変わらないことだ。特に営業職では、ノルマはそのまま、もしくは増えているなんてことも珍しくはない。むしろ、仕事はどんどん増えていくといった状況だろう。

 会社サイドの対策として「水曜日はノー残業デー」「20時になったら自動的に会社の電源が落ちる」などをしている。中には「ノー残業デーに残業をすると罰則がある」という会社もある。

 こういった対策は《今日はノー残業デーだから早く帰ろう》という意識を植え付けられる。しかし、根本的な解決にはならない。

 多くのビジネスマンは「ファミレスか家に帰って残りの仕事をしていますよ」と愚痴をこぼしている。それが実態だろう。つまり、規制や罰を与えるだけでは残業の問題は改善しない。

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菊原智明

菊原智明 きくはら・ともあき [営業サポート・コンサルティング代表取締役]

営業コンサルタント、関東学園大学 経済学部講師、社団法人営業人材教育協会理事。
群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。約600名の営業マンの中においてMVPを獲得。2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。
現在、上場企業への研修、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている、2015年までに52冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。
主な著書に『訪問しなくても売れる! 「営業レター」の教科書』(日本経済新聞出版社)、『売れる営業に変わる100の言葉』(ダイヤモンド社)、『訪問ゼロ!残業ゼロ!で売る技術』(日本実業出版社)などがある。
営業サポート・コンサルティングHP (メルマガや無料レポートもあります) 、【営業通信講座】HP、著者ブログ「住宅営業マン日記」


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