西日本旅客鉄道(JR西日本)は31日、2018年夏をメドにJR北陸線福井県区間(新疋田―牛ノ谷)の19駅でIC乗車券「ICOCA(イコカ)」を導入すると発表した。今年4月15日からは北陸線石川県区間(金沢―大聖寺)などでも利用可能になり、導入済みの「あいの風とやま鉄道」の区間と合わせて北陸3県がIC乗車券で乗り降りできるようになる。
対象のICカードはイコカのほかに東日本旅客鉄道(JR東日本)の「スイカ」や関東の私鉄系「パスモ」、名古屋圏の「マナカ」、福岡圏の「スゴカ」など9種類。ただし、他区間をまたぐ利用はできない。公共交通以外に店舗や観光施設などでも使える。
JR西日本の児島邦昌金沢支社長は31日に福井県庁を訪れ、西川一誠知事にIC乗車券の福井県内導入について報告した。児島支社長は「バスやタクシーなどもイコカのシステムで利用できるように呼びかけていきたい」と語った。
4月15日からはJR北陸線の石川県区間のほか、IRいしかわ鉄道の倶利伽羅―金沢やJR城端線の高岡―新高岡もイコカに対応する。